ゴルフのドライバースライスの原因と直し方!おすすめの矯正方法を解説
「どうしてスライスするの?」
「スライスの直し方が知りたい」
「スライスを直してスコアを伸ばしたい」
多くのゴルファーが一度は経験するスライスの悩み。
OBの連発や飛距離が伸びないなど、スライスが原因でスコアが伸びないことで、ゴルフが楽しくなくなるかもしれません。
ゴルファーとしてレベルアップするために、スライスを直したいと思うのではないでしょうか。
この記事では、スライスになる原因とおすすめの矯正方法を、種類別で解説します。
スライスの原因と直し方を知ることが、スコアアップの近道です。この記事を参考に、ぜひスライスを攻略してください。
ゴルフのスライスとは?
ゴルフのスライスとは、右打ちの人は打球が右へカーブし、左打ちの人は打球が左へカーブを描いていく球筋のことです。
スライスすることで飛距離が伸びず、方向が定まらずOBになるなど、スコアに影響が出てしまいます。あらゆるゴルファーにとって悩みの種になるでしょう。
スライスする原因は以下の通りです。
- 手の位置やグリップの握り方が正しくない
- ボールとクラブのフェース(打面)が正しく当たっていない
- スイングが安定していない
手の位置やグリップが正しくないと、クラブをしっかりコントロールできません。インパクト(フェースがボールに当たる瞬間)の際に、フェースに角度がついてしまい、スイングが安定しないことで、サイドスピンがかかりスライスとなります。
コツコツと練習を積み重ねてスライスに対処していくことが、ゴルフ上達への近道です。
ゴルフのスライスの原因
ゴルフのスライスの原因は以下の3つです。
- オープンフェース
- アウトサイドイン
- ヒール部分が上がっている
それぞれ、解説していきます。
オープンフェース
オープンフェースとは、ボールを打つ際に、クラブのフェースが外側に開いた状態のことです。
右打ちの場合、ボールとターゲットを結んだライン(飛球線)に対して、クラブのフェースが右を向き、開いた状態になるためスライスになります。
オープンフェースになる原因は以下の通りです。
- 手の位置やグリップの握り方が適切でない
- スイングするときにフェースが外向きになっている
ゴルフクラブの構造上、スイングの際にフェースが開いてしまいます。手の位置やグリップが適切でないとフェースの角度がコントロールできないため、オープンフェースになります。
また、スイングするときにフェースがボールに向かって外向きに当たることも、オープンフェースによるスライスの原因です。
アウトサイドイン
アウトサイドインとは「カット打ち」ともいわれ、飛球線に対して、クラブヘッドが外側から入り、内側を抜けていくスイングです。
アウトサイドインの軌道でボールを打つとスライス回転がかかり、ボールが右に逃げてスライスになります。
アウトサイドインになる原因は以下の通りです。
- 上半身のひねりが少ない
- アドレスで上体が開いている
上半身のひねりが少ないと、全身の力を使うことができません。上半身や腕の力に頼ってスイングしてしまい、手打ちとなるためアウトサイドインになります。
また、上体が開くことでまっすぐアドレスできていないため、アウトサイドインのスイングになります。
ヒール部分が上がっている
ヒール部分が上がっているとは、スイング中にクラブヘッドが地面から離れ、ヒール部分(クラブヘッドのシャフトに近い部分)がクラブヘッドの中央よりも上がっている状態のことです。長いクラブになるほど、その傾向は強くなります。
ヒール部分が上がってしまう原因は、以下の通りです。
- クラブヘッドをボールの近くにセットし過ぎている
- フェースのセンターにボールを合わせている
アドレスの際にクラブヘッドをボールの近くにセットし過ぎると、身体の正面でスクエア(飛球線とクラブフェースが直角になること)にならず、インパクトの際にフェースが開いてしまいます。
また、スイングでは遠心力がかかり、クラブヘッドが構えた位置より遠くを通ります。フェースのセンターにボールを合わせると、スイングの際に遠心力でクラブの軌道が変わり、ボールがフェースのセンターには当たりません。
スライスの種類
スライスの種類は以下の3つです。
- プッシュスライス
- ストレートスライス
- プルスライス
それぞれ解説していきます。
プッシュスライス
プッシュスライスは、右打ちの場合、ボールが右に打ち出され、さらに右にカーブしていくスライスです。
サイドスピンが強くかかり、曲がる角度も大きいため、飛距離があまり伸びず、OBなどのトラブルの原因となります。
プッシュスライスになる原因は、以下の2つです。
- インサイドアウトの軌道になっている
- フェースが開いている
インサイドアウトとは、飛球線の内側から振り下ろされ、外側に向かってスイングする軌道です。
インサイドアウトの軌道により、クラブヘッドがターゲットの内側から外側に出されます。さらにスイングの軌道に対して、フェースが開いてスライスすることがプッシュスライスの原因です。
ストレートスライス
ストレートスライスは、右打ちの場合、ボールが真っ直ぐ打ち出されたあと、右にカーブしていくスライスです。
スイングには問題はないため、比較的直しやすいスライスだといえます。
ストレートスライスになる原因は以下の通りです。
- 手首の角度と使い方が少し悪い
- フェースが開いている
ストレートスライスになる原因は、スイングではありません。しかし、クラブの構造上、スイングの際にフェースが開きやすいため、手首の角度やグリップの仕方によってさらにフェースが開き、スライスになります。
プルスライス
プルスライスは、右打ちの場合、ボールが左に打ち出されてから右にカーブしていくスライスです。プッシュスライスと同じく、強いサイドスピンと、角度も大きく曲がります。
プルスライスになる原因は以下の通りです。
- アウトサイドインの軌道になっている
- フェースが開いている
アウトサイドインとは、クラブが飛球線の外側から振り下ろされ、内側へスイングする軌道です。
アウトサイドインの軌道により、身体が左に流れながらクラブヘッドが外側から内側へ出るカット打ちになります。
また、フェースが開いているため、ボールがターゲットより左に打ち出され、右へスライスすることが原因です。
スライスの種類別の直し方
スライスの直し方は、種類によって変わってきます。
- プッシュスライス
- ストレートスライス
- プルスライス
それぞれ解説していきます。
プッシュスライス
プッシュスライスの直し方は、手首の動きでフェースを閉じることです。
手首の動きとフェースの向きは密接な関係にあります。アドレスで構えた状態から左手首を手のひら側に折るようにしましょう。
テイクバックをしながら左手首を手のひら側に折ることで、右手首が甲側に折れ、フェースが閉じます。フェースを閉じることで、ダウンスイングのときに身体の回転重視でスイングができるため、振り遅れがありません。
手首の動きでフェースを閉じることで、正しいスイングでボールを捉えてプッシュスライスを防ぐことができます。
ストレートスライス
ストレートスライスを直すときは、グリップの仕方を見直しましょう。
スイングの際に、左手首を甲側ではなく、山になるように折る(バウドリスト)ことでフェースが開かなくなります。
スイングに問題はないですが、テイクバックでフェースが開かないようにするため、左手でグリップしたときに拳が2つ見えるくらいに握ることが重要です。
プルスライス
プルスライスの直し方は、上半身の力を抜きテイクバックの際にしっかり肩を入れることです。
クラブがアウトサイドから下りなくなるため、プルスライスが改善できます。両肩を結んだラインが飛球線に対して、90度になるぐらい捻転させるように練習しましょう。
右肘を左肘の下に来るようにスイングすることも効果的です。アドレスで右ヒジを下に向けて構え、バックスイング中も右ヒジを下に向けたままにするようにしましょう。
右ヒジが自然にたたまれて、ダウンスイングでクラブをインサイドから下ろせるようになり、プル系スライスを解消できます。
スライスとフックの違いは?
スライスは右打ちなら右方向に曲がっていく球筋で、フックは左方向に曲がる球筋です。スライスとフックの違いは、主に以下の2つで説明できます。
- フェースの角度
- スイングの軌道
スライスの原因となる「オープンフェース」と「アウトサイドイン」で比べて解説します。
オープンフェース
フックの原因はクローズフェースになることです。一般的にオープンフェースでフックになることはありません。
クローズフェースとは、ボールを打つ際に、クラブのフェースが内側に閉じた状態のことです。
右打ちの場合、飛球線に対して、クラブのフェースが左を向き、閉じた状態になるためフックになります。
アウトサイドイン
フックになる原因は、基本的にインサイドアウトの軌道になることです。しかし、アウトサイドインの軌道でもフックになる場合もあります。
アウトサイドインの軌道でフックになるボールをプルフック(チーピン)といいます。低い球筋でボールが走りやすく、OBなど大きなミスの原因となるため注意が必要です。
初心者はスライスに悩みやすい
ゴルフ初心者にとって、スライスの悩みは最初の難関です。ゴルファーなら誰でも一度は経験します。
特にクラブのなかで一番長いドライバーは、スイングやクラブヘッドのコントロールが難しく、スライスに悩まされます。
初心者がスライスに悩みやすい原因は、以下の通りです。
- ボールをかなり前にセットしている
- 身体が早く開いてフェースが開いている
- アウトサイドインの軌道になっている
ゴルフボールをセットする位置は「左かかと線上」がよいとされています。セットする位置が前過ぎると、ボールがスクエアに当たってもカット打ちとなるため、スライス回転が加わります。
初心者のうちは、身体のバランスが不安定なため、スイングが安定しません。身体が早く開くとフェースが開いてしまい、プッシュスライスになります。
また、アウトサイドインの軌道の場合、ボールとフェースがスクエアに当たってもカット打ちの状態になり、スライスになります。
初心者のうちは効果的な練習方法がわからず、一人で悩んでしまうかもしれません。効率的にレベルアップするためには、ゴルフのレッスンに通うことをおすすめします。
ゴルフのスライスの直し方
ゴルフのスライスの直し方は、以下の2つです。
- グリップやアドレスを見直す
- ハーフショットを練習する
特にハーフショットはゴルフのスイングを習得するための要素が詰まっています。
それぞれ解説していきます。
グリップやアドレスを見直す
スライスを直すために、まずはグリップやアドレスを見直しましょう。
見直すポイントは以下の3つです。
- グリップの握り方
- ボールとの距離や位置
- アドレスの向きや姿勢
グリップの握り方は、普段は気づきにくく、意識して修正しても次第にズレが生じます。スイング中のフェースの向きに大きく影響するため、構えたときに毎回正確に握るようにしましょう。
初心者はボールに当てることや遠くに打つことに集中するため、打つ前に正しいボールとの距離や位置を意識することが重要です。
また、飛球線に対して、つま先や腰、肩など、身体が平行になっているかを鏡などを使って確認しましょう。
特にスライスに悩む初心者は、飛球線に対して両肩が左に向くことが多いため、注意が必要です。
ハーフショットを練習する
ハーフショットとはフルショットの半分の振り幅で打つショットのことです。
ハーフショットの練習で気をつけるポイントは以下の3つ。
- インパクトの際のフェースの向き
- スイングの軌道
- 頭や身体の向き
3つのポイントに注意して練習することで、少しずつクラブの動きや自分の動きがわかるようになります。また、自分のミスや修正点を見つけやすく、フィードバックには最適です。
ハーフショットでの練習は、ゴルフのスイングで大切な要素が詰まっています。
クラブの振り幅をビジネスゾーン(腰の高さから反対の腰の高さまでのエリア)にして、頭や身体の向き、スイングの形を意識して行いましょう。
ドライバーだけスライスする原因と直し方
ドライバーだけスライスする原因は、おもに以下の2つです。
- 振り遅れ
- シャフトの角度が合っていない
それぞれの原因と直し方を解説します。
振り遅れ
振り遅れとは、スイングの際に腕や身体の動きより、クラブヘッドの動きが遅れてボールに当たることです。
身体の回転と開きが早いことで、フェースが開いた状態でクラブヘッドが遅れてボールに当たるため、スライスになります。
また、ドライバーはゴルフクラブの中でヘッドが重く一番長いクラブです。
スイングする際に、重心が動きやすく強い遠心力が働くため、フェースが開きやすくなります。
振り遅れの直し方は主に以下の2つです。
- お腹を下に向けたままダウンスイングする
- インパクトの際にボールの後ろ側を見る
お腹を下に向けたままダウンスイング(クラブを振り下ろす)することで、身体が開かなくなります。インパクトの際にボールの後ろ側を見ることで、身体が前に流れなくなるため、クラブヘッドが遅れません。
グリップの握り方や身体の使い方、目線を意識することで、振り遅れを防げます。
シャフトの角度が合っていない
ドライバーを使う際に、シャフトの角度が合っていないことが、スライスが起こりやすくなる原因です。
角度が合っていないことで、インパクトのときにクラブがきちんとボールに当たらず、ボールが予期せぬ方向に飛んでしまいます。
解決策としては、シャフトを地面に対してもっと垂直に保つように心がけることです。これにより、クラブヘッドがボールに平行に当たり、飛ぶ方向を正確にコントロールできるようになります。
この小さな調整で、スライスを減らし、より安定したショットが可能になります。
スライスを直してスコアアップを目指しましょう
スライスは、多くのゴルファーにとって一度は直面する悩みです。しかし、スライスの原因を知り、矯正方法を知ることでレベルアップが図れます。
スライスを直すには以下の3つに気をつけましょう。
- オープンフェースになっていないか
- スイングの軌道はブレていないか
- アドレスや身体の使い方は正しいか
スライスを直す練習は、自分のミスや修正点を見つけやすいハーフショットがおすすめです。ハーフショットの練習は、ゴルフのスイングの大切な要素が詰まっています。
また、スライスを効率的に直すために、ゴルフスクールやプロのレッスンに通うことも方法の一つです。
インストラクターがスライスの直し方はもちろん、ゴルフに関する的確なアドバイスや、自身にあった効果的な練習方法を教えてくれます。
自分ではなかなか気づけない改善点もフィードバックをしてくれるでしょう。
できるだけ早くスライスを直したい人は、一度検討してみてください。
この記事を参考にしてスライスを直し、ぜひスコアアップをしましょう。ゴルフが今以上に楽しくなるはずです。
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