ドライバーのスイングの打ち方の基本!練習方法や上達するためのコツとは?
「アイアンはそこそこ打てるのに、ドライバーは全然飛ばない……」
「飛んでもスピンがかかり、OBゾーンに入ってしまう……」
OBが怖くてドライバーが打てない方や、ドライバーがまっすぐ飛ばなくて悩んでいる方は少なくありません。そもそもドライバーが当たらなくて悩んでいる方も多いでしょう。
しかし、実際はボールの位置や構え方、グリップの握り方など、スイングの基本を練習すれば、ゴルフ歴の短い方でもドライバーを飛ばすことは可能です。
そこで、今回は以下の内容を解説します。
- ドライバーのスイングの打ち方の基本
- ドライバーのスイングのおすすめの練習方法
- ドライバーのスイングの上達のコツ
5分ほどで読めますので、ドライバーのスイングに興味がある方はぜひご一読ください。
ドライバーのスイングの打ち方の基本
ドライバーのスイングに関しては、以下の5つのポイントを意識しましょう。
- ボールの位置
- 握り方
- 構え方
- 腕の振り方
- 体重移動
それぞれ解説します。
ボールの位置
ドライバーのボール位置は、左足かかとの少し内側が基本です。
なぜなら、ドライバーはアッパー軌道でスイングする必要があるからです。左足かかと内側にボールを置くことで、自然にアッパー軌道を形成しやすくなります。
また、アッパー軌道でスイングしやすくするためには、ボールの高さも重要です。ドライバーのフェース面からボールが半分程度出ている状態が理想です。
初級者の方は左足のつま先で合わせる傾向がありますが、左足かかとの少し内側にボールを配置して、高さも適切に調整するように意識しましょう。
握り方
ドライバーの握り方では、力を抜いて握ることがポイントです。
手元がリラックスすればスムーズなスイングが可能となり、飛距離が伸びやすいでしょう。
どうしても握るときに力んでしまう方には、筋弛緩法がおすすめです。
5秒間グリップを強く握った後に、ゆっくり力を抜いていきます。わざと力を入れることで力みを効率的に取り除けるため、ぜひお試しください。
構え方
初級者の方は、ドライバーで構える際に以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 足は肩幅より少し広げる
- グリップと身体の間は拳1個
- 前傾姿勢を取る
まず、足は肩幅より少し広げましょう。足を広げることで、下半身の安定性が高まり、長いクラブでもスイングしやすくなります。
次に、ボールと身体の距離は、構えたときにグリップと身体が拳1個分の長さになるように調整してください。
最後に、前傾姿勢を取れているか確認しましょう。飛距離を伸ばすことを意識しすぎて上体が上がってしまうと、スイングが安定しません。
初級者の方はこれらのポイントを意識してドライバーを構えましょう。
腕の振り方
腕の振り方に関しては、ムチのようなイメージで振ることが重要です。腕の力を抜いて、クラブの重さをうまく利用しましょう。
また、腕力だけに頼って飛距離を出そうとする方も多いですが、全身を使ったスイングがドライバー上達のポイントです。
手打ちにならないように、後述の体重移動と腕の振方を同時に意識して、無駄な力が入らないスイングを目指しましょう。
体重移動
ボールの位置や握り方、構え方、腕の振り方などの基礎が定着してきたら、最後は体重移動を意識しましょう。
バックスイングでは右足へ、ダウンスイングでは左足へ体重移動することで、ヘッドスピードが上がり、飛距離の向上につながります。
ただし初級者の方の場合、体重移動を意識しすぎると体の軸がぶれてしまい、「体重移動に気をつけ始めてからミートしづらい……」という方も多いです。
そのため、ドライバーのスイングの基本を身につける際には、まずは体重移動以外の基礎を定着させ、最後に体重移動を意識するとよいでしょう。
ドライバーが重要な理由
ドライバーが重要な理由は、以下の3つです。
- スコアアップに直結するから
- クラブの芯に当たると気持ちいいから
- メンタルの切り替えに有効だから
ゴルフにおいてドライバーは最も飛距離が出るクラブのため、安定したドライバーショットを習得することは、スコアアップに直結します。
また、ドライバーが得意な方であれば、仮に前のホールでトリプルボギーをとってしまっても、新しいホールを得意なクラブでスタートできるため、メンタルを切り替えやすいです。
さらに、クラブの芯に当てて飛距離を出せると単純に気持ちよく、ストレス解消にもつながるため、ゴルフの練習が楽しくなるでしょう。
これらの理由からドライバーは重要といえるため、初級者の方はまずはドライバーを得意にするべきでしょう。
ドライバーのスイングが難しい理由
ドライバーのスイングが難しい理由は以下の5つです。
- クラブの中で一番長く、ロフト角が少ない
- 遠くに飛ばそうとして力んでしまう
- ドライバーとアイアンのスイングの違い
- 構え方を維持しにくい
- 打点がばらつきやすい
それぞれ解説します。
クラブの中で一番長く、ロフト角が少ない
一般的なドライバーの長さは、男性用は45インチ前後(約114cm)、女性用は43インチ前後(約109cm)でゴルフクラブの中で一番長いクラブです。
そのため、バックスイング時に大きな遠心力が発生し、制御するのが難しいでしょう。
また、一般的なドライバーのロフト角は、男性用は9〜10.5度前後、女性用は11〜13度前後と全クラブで最もロフト角が小さいです。
つまりドライバーは、高い弾道で飛びづらく飛距離が出にくいため、特に初級者にとっては難しいゴルフクラブと言えます。
遠くに飛ばそうとして力んでしまう
初級者の方はドライバーをスイングする際に、力んでミスしがちです。
なぜなら、「ドライバーは遠くまで飛ばさなければいけない」という意識を持ちやすいため、力んで振り遅れやすいからです。
遠くに飛ばそうと力んでしまうと、思い通りのスイングはなかなかできません。練習のときからリラックスして構えることを心掛けましょう。
ドライバーとアイアンのスイングの違い
ドライバーはアイアンと比べて、以下の2つの違いがあります。
- シャフトが長い
- ティーアップされたボールを打つ
ドライバーはアイアンよりもシャフトが長く、ボールとの距離感が異なるため、違和感を感じる方が多いです。
また、アイアンは地面に設置したボールを打ちますが、ドライバーはティーアップされたボールを打つため、打点の違いに違和感を覚える方も多いでしょう。
これらの違いから、「アイアンはそこそこ打てるのにドライバーは全然打てない……」という悩みを抱えている方は多いです。
構え方を維持しにくい
ドライバーはシャフトが長いため、スイング時に遠心力が強く働きます。
そのため、ドライバーショットでは正しい構え方を維持するのが難しく、身体が起き上がりやすいため、スライス回転で曲がってしまうというミスが起こりやすいです。
打点がばらつきやすい
ドライバーは打点位置がばらつきやすく、的確にミートする難易度が高いです。
なぜなら、ドライバーはシャフトが一番長く、ヘッドと身体に距離ができるからです。
そのため、腕力だけに頼った手打ちではなく、全身を使ったスイングを意識して、毎回安定させる必要があります。
ドライバーのスピン量をコントロールする方法
ドライバーのスピン量をコントロールする方法は、以下の3つです。
- ロフト角を立てる
- ボールの位置を変える
- ボールの種類を変更する
ドライバーのロフト角を立てることで、スピン量をコントロールできます。レンチで1度から2度ロフト角を立てることで、スピン量を減らせます。
また、ボールを左に置くほどスピン量が増えるため、スピン量が多すぎる方は左足かかとの少し内側にボールの位置を変えましょう。
それでもスピン量が多すぎる場合、ボールの種類をスピン系からディスタンス系に変えることも有効です。ディスタンス系はスピンがかかりにくく、飛距離アップにつながります。
ドライバーの飛距離が伸びない際の対処法
ドライバーの飛距離が伸びない際の対処法は以下の3つです。
- 腰と肩をしっかり回す
- ビハインド・ザ・ボールを意識する
- インパクト直前に左膝を伸ばす
まず、腰と肩をしっかり回しましょう。
飛距離を伸ばすためには、上半身だけでなく下半身も使う必要があります。具体的には腰を45度、肩を90度回転させるイメージを持つとよいでしょう。
次に、ビハインド・ザ・ボールを意識しましょう。
ビハインド・ザ・ボールとは、インパクト時にボールの後ろに頭を残すことです。そうすることで、頭がドライバーを振るときの支点となり、大きなフォローを取れます。
最後に、ボールに当たるインパクト直前に左膝を伸ばしましょう。
パワー不足を課題に感じている方でも、膝を伸ばして地面を蹴ることで、ボールに力を効率的に伝えられます。
ドライバーの選び方
ドライバーを選ぶ際には、以下の3つのポイントに気をつけましょう。
- ドライバーの重さ
- ドライバーのロフト角
- ドライバーのモデル
最初にチェックするべきなのは、ドライバーの重さです。
なぜなら、重すぎると振り切れなくなり、軽すぎるとスイングが不安定になるからです。女性は260g程度、男性は300g程度のドライバーを選べばよいでしょう。
次に、ドライバーのロフト角をチェックしましょう。初級者の方にはロフト角が大きめのモデルがおすすめで、目安は男性が10.5度程度、女性は13度程度が適切です。
最後に、ドライバーのモデルも確認しましょう。一般的に、ドライバーのモデルは以下のように大別されます。
スライスしづらい | フックしづらい | |
球が上がりやすい | 初級者向け | 中級者向け |
抑えた球を打ちやすい | 中級者向け | 上級者向け |
初級者の方には、スライスしにくく球が上がりにくいモデルがおすすめです。ドライバー選びの際にはぜひ参考にしてください。
ドライバーのスイングのおすすめの練習方法
ドライバーのスイングのおすすめの練習方法は以下の2つです。
- 連続素振り
- 片手打ち
それぞれ解説します。
連続素振り
連続素振りのやり方は、以下の通りです。
- ボールの位置を頭の中でイメージする
- ドライバーを打つ時のアドレスに入る
- フィニッシュまで振り切る
- 元のトップの位置に戻す
- 1~4の手順を繰り返す
上記の手順で連続素振りをすることで、スイングが滑らかになり、ミート率や方向性が安定するようになるでしょう。
ただし、連続素振りはやりすぎると体を痛める可能性が高いです。連続素振りを10回して実際のボールを1回打つというメニューが好ましいでしょう。
片手打ち
片手打ちは、片手でボールを打つだけのシンプルな練習法ですが、手打ちスイングの改善に非常に有効です。
なぜなら、片手だけではゴルフクラブが重くて振れないため、下半身の使い方が必然的に身につくからです。
スイングのフォームを改善したい方や下半身の使い方を習得したい方は、片手打ちを練習内容に取り入れるとよいでしょう。
ドライバーのスイングの上達のコツ
ドライバーのスイングの上達のコツは、以下の3つです。
- ゆるく握る
- 正しい構え方を覚える
- 余計な力を入れない
それぞれ解説します。
ゆるく握る
1つ目のポイントは、構える際にゆるく握ることです。
なぜなら、グリップに力が入ると腕や肩にも力が入り、スイングの邪魔になるからです。
ダウンスイングからインパクトまでは無意識でもすっぽ抜けないように力が入るため、構える際は手に力を入れず、ゆるく握る意識を持ちましょう。
正しい構え方を覚える
2つ目のポイントは、正しい構え方を覚えることです。
ドライバーのスイングを直しても構え方が間違っていれば、打球はまっすぐ飛びません。
ドライバーでの構え方の基本は、足幅を肩幅より少し広めにして、グリップと身体の間を拳1個分に保つことです。
足幅を肩幅より広めにすることで下半身の安定性が高まり、長いクラブでもスイングがしやすくなるでしょう。
余計な力を入れない
3つ目のポイントは、余計な力を入れないことです。
ドライバーを力いっぱい振ることは、ミスの原因になりやすいため、ドライバーは8割程度の力で振る意識を持つと安定するでしょう。
どうしても握るときに力んでしまう方には、先述した筋弛緩法がおすすめです。
5秒間強くグリップを握った後に、ゆっくり力を抜いていきます。わざと力を入れることで力みを効率的に取り除けるため、ぜひ試してみてください。
ドライバーのスイングをマスターしましょう
ドライバーはシャフトが長く、初級者にとっては扱いづらいクラブです。
OBが怖くてドライバーが打てない方や、ドライバーがまっすぐ飛ばなくて悩んでいる方は多いでしょう。
しかし、第1打で使用するドライバーのスイングを身につけることで、2打目以降のコース攻略が楽になり、大幅なスコアアップが期待できます。
なお、ゴルフスクールやプロのレッスンでドライバーのスイングを教えてもらうのも手段の一つです。
独学では、ドライバーのスイングのポイントをなかなかつかめないという人もいます。
特に初級者は、ボールの位置や握り方、構え方などの基礎技術の習得が重要なため、コーチに具体的な改善点を教えてもらうと、効率的に成長できるでしょう。
第1打で使用するドライバーのスイングを身につけられると、2打目以降のコース攻略が楽になり大幅なスコアアップが期待できるため、ぜひ検討してみてください。
初級者の方は、ボールの位置や握り方、構え方などの基本をまずは習得しましょう。
ドライバーのスイングをマスターして、ゴルフをより楽しんでみてはいかがでしょうか。
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