ゴルフのシャンクが止まらない原因!練習のしすぎ?疲れ?直し方を紹介

ゴルフ練習方法

ゴルファーにとって悪夢のようなミスショットである「シャンク」。
ボールが右側へと大きく軌道を描きながら飛んでいくのを見て、精神的にダメージを受けた方も多いのではないでしょうか。

シャンクを起こしてしまうのは、調子が悪いときに限りません。調子がいいときにも発生します。
これが、「シャンクとナイスショットは紙一重」と言われる由縁です。

シャンクにハマると抜け出すのが難しく、何度もシャンクを繰り返してしまいがちです。それでは、シャンクを止めることはできないのでしょうか。

この記事では、シャンクの原因を探り、対処するための方法をお伝えします。

ゴルフのシャンクとは?

ゴルフのシャンクとは?

ゴルフにおけるミスショットの種類は、ボールの上部を打ってしまう「トップ」や、ボールより手前にある地面を叩いてしまう「ダフリ」など、多岐に渡ります。

その中でも「シャンク」は、ゴルファーが最も恐れているミスショットのひとつと言えるのではないでしょうか。
シャンクとは、アイアンやウェッジなどのネックにボールが当たってしまい、ボールが右斜め前45度に飛んでしまうミスショットです。

シャンクではボールの左側を打つことになるため、ボールは右の方向へ飛んでいってしまいます。
「プッシュアウト」もボールが右側に飛ぶミスショットですが、プッシュアウトよりも大きく右側にズレて飛んでいくのがシャンクです。

ときにはボールが林の中に届くほどのミスショットにもなり得ます。そのため、シャンクはスコアに影響するだけでなく、ゴルファーが精神的にダメージを受けてしまいがちなミスショットなのです。

シャンクを経験したゴルファーは、「シャンク病」と呼ばれるほど同じミスを繰り返してしまう傾向があります。シャンクから抜け出せずに不安になった方も多いでしょう。
その不安を吹き飛ばす一番の方法は、シャンクを恐れるだけでなく、しっかりとシャンクの原因を見つめて対策していくことです。

シャンクが止まらない原因

シャンクが止まらない原因

シャンクが止まらなくなる原因は、ひとつではありません。

  • フェースが開いている
  • アドレスの姿勢に問題がある
  • グリップが間違っている
  • スイングの軌道が極端になっている
  • 手打ちになっている
  • シャンクへの恐れがある
  • ボールを打ちに行きすぎている
  • 右膝が前に出ている
  • 練習のしすぎ・疲れている

シャンクを繰り返さないためにも、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

フェースが開いている

シャンクを引き起こしてしまう一番の原因は、インパクトのときにフェースが開いていることです。

フェースが開いたままインパクトを迎えると、フェース面よりもネック部分が前にきてしまいます。
そのため、ネック部分にボールが当たってシャンクが起きるのです。

アドレスの姿勢に問題がある

ゴルフの初級者の多くは、正しいアドレスの姿勢がとれていなかったり、アドレスの姿勢を意識していなかったりします。

アドレスの状態で正しい前傾姿勢をとることができなくて、かかとに重心が乗っかっているケースが散見されます。
そうすると身体が前のめりになってしまい、その結果としてクラブが前に出てネックにボールが当たってしまうのです。

グリップが間違っている

グリップの仕方が間違っていると、打球にも悪い影響を与えます。

たとえば、シャンクが出やすいグリップの種類に、「ウィークグリップ」があります。
左手で浅くグリップを持つウィークグリップでは、「アウトサイドイン」の軌道を描きがちです。

ゴルフの理想的なスイング軌道は、インサイドインと呼ばれるものです。インサイドインとは、クラブが内側から入って、インパクト後は内側に抜けるというスイング軌道のことで、ボールを真っ直ぐに飛ばすことができます。

インサイドインが「内側から入って」「内側へ抜ける」のに対して、アウトサイドインは「外側から入って」「内側に抜ける」軌道です。
アウトサイドインのスイングでは、フェースが開いてしまいます。そのため、シャンクが起きやすいのです。

スイングの軌道が極端になっている

「アウトサイドイン」のほか、「インサイドアウト」でもシャンクを発生させることがあります。

アウトサイドインを直してシャンクをなくそうと努力しても、力任せな軌道修正は逆にシャンクを呼び起こすことになりかねません。
力技でアウトサイドインからインサイドアウトへの転換を目論むと、極端なインサイドアウトになりがちです。
極端なインサイドアウトはネックからボールに向かっていくので、そのままネックがボールに当たってしまいます。

手打ちになっている

体幹を使ったスイングではなく、手の力を使って打つ「手打ち」では、「アウトサイドイン」が引き起こされる傾向にあります。
上述したとおり、アウトサイドインではフェースが開いてしまい、シャンクの原因になるのです。

シャンクへの恐れがある

シャンク発生の根本的な原因は、「シャンクの原因」を引き起こしてしまう精神状態にあることも多いといえます。
シャンクを恐れることが、シャンクの原因となっているのです。そして、その恐怖心がシャンクを直すことへの阻害要因にもなり得ます。
ネガティブな気持ちが焦りにつながって「シャンクを直す」ことへの意識が上滑りしてしまい、癖になっている間違った打ち方へと体が固まってしまいます。

ボールを打ちに行き過ぎている

特に初級者に多いシャンクの原因として、ボールを打ちに行こうと意識しすぎることがあります。上半身がボールの方へ突っ込み、ヘッドがボールより前に出てしまうのです。

アドレスのときは正しい姿勢ができていたにもかかわらず、ボールを打ちに行きすぎてボールがネックに当たることになるのです。

右膝が前に出ている

シャンクの原因として、ダウンスイングのときに右膝が早く前に出てきていることが挙げられます。

右膝が前に出ているとクラブの通り道がなくなって、外側に軌道が出ることになります。軌道が外に出るとインパクトのときに身体から手が離れて、その結果としてヘッドが遅れてフェースが開いてしまうのです。
右膝が前に出ていてもタイミングが合えばボールは正しく飛んでいきます。そのため、右膝が出ていることでシャンクが起きていることに気づきにくいこともあります。

練習のしすぎ・疲れている

「早く上達したい!シャンクを直そう!」と焦って練習を重ねることによって、逆にシャンクを繰り返してしまいかねません。

練習をしすぎて疲れが溜まった状態で練習を続けていると、シャンクのみならず他のミスまで引き起こしてしまう可能性が高まります。
疲れて集中力がなくなると、スイングが乱れてしまいがちです。疲れを感じたら、焦らず休みをとるようにしましょう。
疲れて正しいスイングができないまま練習を重ねると、間違ったスイングが身体に染みついてシャンク病が長引いてしまいます。

シャンクの直し方

シャンクの直し方

シャンクの原因が1つではないように、シャンクの直し方もひとつではありません。

  • フェースを見直してみる
  • 右足のつま先を開く
  • ボールを2つ使う
  • 左足一本だけ立ちスイングする
  • 動画を撮影して見直してみる

自分に合った直し方を見つけて練習を繰り返しましょう。

フェースを見直してみる

シャンクの一番の原因として、フェースが開いていることを挙げました。逆にいえば、フェースを見直すことでシャンクが直る可能性が高まります。まずは、フェースを閉じることを意識しましょう。

ボールの方向性を安定してさせてフェースを閉じる方法として、バウドリストと呼ばれるものがあります。積極的に左手首を手のひら側に追ってみると、フェースを閉じられることが多いです。

右足のつま先を開く

フェースが開いてしまったり、右膝が前に出てしまったりしているときには、アドレス時に30度ほど右足のつま先を開いてみてください。
右足のつま先を開くことで下半身が使えなくなるので右膝が前に出なくなります。下半身が使えなくなることでスイングがしにくくなるかもしれません。
しかし、何度も練習すれば、正しくスイングできるようになります。

ボールを2つ使う

ボールを2つ使って練習するという方法もあります。

具体的には、ボール2つを縦に並べます。そのときに、クラブヘッドにギリギリ当たらない場所に奥のボールを置いた上で、ボール1つ分の間隔を開けるようにします。
そして、奥のボールは触らないように手前のボールだけを打つようにします。これは、右膝が前に出ないようにするための練習方法です。

どうしても2つのボールを打ってしまうときには、まずは素振りから始めることをオススメします。インパクトのときにボールの手前を通るように空振りするのです。
これを繰り返して慣れてきたら、ボール2つを使った練習に切り替えます。
2つのボールを使って練習することでヘッドを前に出すことなくスイングできるようになります。

左足一本だけ立ちスイングする

右足が利き足の場合、左足一本だけで立ちスイングしてみましょう。ボールを2つ使う練習法と同様に、右膝が前に出ることを直すための練習です。
左足だけで立ちながら肩や腰のラインを右側に大きく向けて、左側にクラブを振り抜きます。難しければ、最初は右側を向くと同時に真後ろに右足を引いてみるとよいでしょう。

スイングを連続してもバランスが取れるようになったら、ドライバーの場合は左足をアウトエッジに、アイアンの場合は左つま先を正面の延長上に、ボールを置いてショットしてみましょう。
正しい軌道が取れるようになっていることがわかると思います。

動画を撮影して見直してみる

シャンクを直すためには、動画で自分自身を撮影して見直して見ることが有効です。

動画を撮影しているときには、必ずしもシャンクが出ているとは限りません。とはいえ、シャンクを直したいと思っているときには、シャンクが起きやすい状態でもあります。
繰り返し動画を撮影することで、正しい方向に打球が飛ぶときと、シャンクを出してしまったときの状態を見比べることもできます。

たとえば、シャンクが起きる原因の1つとして間違ったアドレスの姿勢をとっている、という説明をしました。アドレスの姿勢が正しいか、改善が必要かは、動画をチェックすれば一目瞭然です。
そのほかにもフェースが開いていないか、スイングの軌道が極端になっていないか、動画を撮影して見直してみましょう。

シャンクが出たときの応急処置

シャンクが出たときの応急処置

シャンクがでたときの根本的な直し方がわかってもコースに出ているときには「今すぐシャンクがでないようにしたい!」と思いますよね。
そういうときに対処できる応急処置もあります。

  • アドレスを見直す
  • ボールの位置を変える
  • グリップを正す
  • 使用するクラブを替えてみる

応急処置の仕方について、詳しく説明します。

アドレスを見直す

シャンクの原因としてアドレスの姿勢が間違っていることを挙げました。つまり、アドレスを見直すことでシャンクは出なくなります。

アドレスの姿勢は、意識するだけで正しいアドレスに矯正できます。
基本に則ったアドレスになるように意識を向けます。肩幅に足を開いてボールの前に立って前傾姿勢をとります。
これが、アドレスの基本姿勢です。

ボールの位置を変える

ボールを身体から離すとシャンクが出にくくなります。

ボールが身体に近いとアドレスでかかと体重になってしまいます。
かかとに体重がのっているとスイング中に、真ん中に重心が戻ろうとして身体が前のめりになり、シャンクが出ることになります。

グリップを正す

グリップがウィークになっているときには、グリップを正しましょう。

正しいグリップとは、右手の人差し親指のV字の方向が顎に向いていること、左手は人差し指と親指のV字が右肩と首の間を指していることです。

使用するクラブを替えてみる

簡単なシャンクの直し方として、使用するクラブを替えてみることも挙げられます。

シャンクを起こしてしまったときのクラブを使うと、シャンクへの不安が強くなることも多いでしょう。
思い切ってクラブを替えることでシャンクへの不安が薄れて、シャンクが出にくくなることもあります。

シャンクが直らなくてゴルフを辞める人もいる?

シャンクが直らなくてゴルフを辞める人もいる?

シャンクを繰り返してしまい、心が折れてしまうことがあるかもしれません。
実際に、シャンクを理由にゴルフをやめてしまう人もいます。それほどまでに、シャンクは精神的なダメージの大きいミスショットなのです。

しかし、シャンクは直ります。「シャンクが直らなくてゴルフを辞める人というのは自分のことだ……」そういった人にこそ、この記事を参考にしてほしいと思います。

シャンクは中級者や上級者もなる?

シャンクは中級者や上級者もなる?

「シャンクが出れば一人前」
ゴルフをしている人には、なじみある言葉なのではないでしょうか。

シャンクが出るのは、初級者だけではありません。厄介なのは、シャンクは中級者や上級者でもなることです。
ゴルフが上達してきているのに、シャンクが出ると焦ってしまうかもしれません。まずは落ち着いて、シャンクを直す練習をしていきましょう。

ゴルフスクールやコーチの意見を求めるのも手段の一つ

ゴルフスクールやコーチの意見を求めるのも手段の一つ

シャンクの原因はわかった。シャンクを直す方法もわかった。
でも自分がシャンクを出す原因や、自分に合った直し方がわからない……。

そうした自分一人で対応しきれないときには、ゴルフスクールやコーチの意見を聞いてみましょう。プロの意見を聞くことが、シャンクを直す早道です。

シャンクの直し方を覚えてゴルフを楽しみましょう

シャンクの直し方を覚えてゴルフを楽しみましょう

シャンクを起こすと絶望的な気持ちになってゴルフが嫌になってしまうかもしれません。
でも大丈夫。シャンクの直し方を覚えれば、シャンクも怖くありません。
シャンクの直し方を覚えてシャンクを克服して、ゴルフを楽しみましょう。

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