ユーティリティ(UT)の打ち方とは?初心者が覚えたいコツや練習方法を紹介
「ユーティリティの打ち方ってどうしたらいいの?」
「ユーティリティの打ち方のコツは何?」
ユーティリティはフェアウェイウッドとアイアンの中間的なクラブです。フェアウェイウッドよりも扱いやすく、アイアンよりも飛距離が出やすいのが特長です。
Utilityは英語で「役に立つ、実用性、有用」という意味です。ユーティリティは日本初のクラブですが、海外でも「ハイブリッドクラブ」「ハイブリッド」と呼ばれ活用されています。
ユーティリティは便利なクラブとされていますが、打ち方を間違えるとミスショットになってしまいます。
一方で、ユーティリティの打ち方が上達するとゴルフのスコアを伸ばしやすくなります。ぜひ参考にしてください。
ユーティリティ(UT)の打ち方
ユーティリティ(UT)の打ち方を解説していきます。
- ボールの位置
- 両手の位置
- 足の幅
- アイアン型の打ち方
- フェアウェイウッド型の打ち方
覚えることが多いように感じるかもしれませんが、慣れたら意識せずにできるようになるため安心してください。
自分だけではうまくいかない場合、ゴルフの上級者やゴルフスクールのコーチに確認してもらうことをおすすめします。
ボールの位置
ユーティリティで打つときに気をつけたいのがボールの位置です。目安は左胸の前、スタンスの中央よりもボール1球分、左です。
「フェアウェイウッドやアイアンは打てるのに、ユーティリティは打ちにくい」という場合はボールの位置が間違っている恐れがあります。
ボールの位置は左すぎても、右すぎてもダフリ(ボールの手前を叩くミス)やすくなります。また、間違った位置だと引っ掛けやスライスも出やすくなります。
練習の際はボールの位置をいろいろと動かしてみて、最適な場所を見つけましょう。ボールの位置を移動させていると、ボールの芯を打ちやすい位置を発見できるはずです。
目安ですが、ボールの位置はフェアウェイウッドよりも近めに置きましょう。すると打球が上がりやすくなります。
両手の位置
両手が左足の太ももの内側に来るようにします。
両手の位置が間違っているとスイング中にクラブフェースが開きやすくなります。
スクエアグリップ、ウィークグリップ、ストロンググリップ(フックグリップ)など握り方には種類があるので、自分に合うものを選びましょう。
足の幅
足の幅は肩幅くらいに広げて打ちましょう。
スタンスはスクエアスタンス(両足がゴルフボールと目標をつなぐ線と並列になる構え方)がおすすめです。
重心は両足に均等に乗せましょう。
アイアン型の打ち方
アイアン型のユーティリティ(アイアンに近い形をしたユーティリティ)の打ち方はアイアンとほぼ同じです。
アイアンをスイングするようにコンパクトにスイングするとミスショットを避けて、飛距離を出しやすいです。払うように打つのがポイントです。
フェアウェイウッド型の打ち方
フェアウェイウッド型(フェアウェイウッドに近い形をしたユーティリティ)のユーティリティも払うように打つのがポイントです。
クラブヘッドが大きいので、飛距離が出やすいです。
ユーティリティの練習方法
ユーティリティのおすすめの練習方法は、以下のとおりです。
- 振り子素振り
- スプリットハンドドリル
- ハーフスイング
- 片足打ち
すべて一度におこなう必要はないため、できそうなものから試してみてください。
1日だけでなく、根気よく練習を続けることで、技術を上達させることができます。
振り子素振り
クラブを持って振り子のように素振りをしましょう。
振り子素振りをしていると、クラブのコントロール力がうまくなります。
特に新しいユーティリティを購入したときは、クラブの扱いに慣れるためにもおこないましょう。
スプリットハンドドリル
スプリットハンドドリルは右手と左手を離した状態でクラブを持ちスイングをおこないます。
右手と左手を離した状態でクラブをスイングすることで、お互いの手の役割を意識しやすくなる効果が期待できます。払い打ちの感覚を身につけるのにも役に立つでしょう。
また、スプリットハンドドリルをおこなうと、腕だけではスイングがしにくいため、身体全体を使ってスイングをできるようになります。
ハーフスイング
フルスイングをすると、練習を重ねてもなかなか技術が上達しにくいかもしれません。
そのため、クラブを半分だけスイングするハーフスイングがおすすめです。
ハーフスイングをすることで、クラブのコントロールが上達します。
ハーフスイングを根気よくおこなうことで、意識しなくてもボールを芯で打てるようになります。
片足打ち
アドレスの際に片足で立ってスイングをすることで、身体の軸を意識できるため、不安定な中でもスイングができるようになります。
傾斜からのショットも上達します。
ユーティリティを使う場面
「ユーティリティはどんな場面で使ったらいいの?」と思っている人もいるでしょう。
ユーティリティを使う場面は、主に以下の場面です。
- ラフから抜けるとき
- 飛距離も出しつつまっすぐ飛ばしたいとき
- 風の影響を受けたくないとき
それぞれ解説していきます。
ラフから抜けるとき
ラフから抜けたいときに、ユーティリティは活躍してくれます。
全体の5割くらい芝に沈んでいるボールなら、芝に負けずに打ち上げることが可能です。
なお、芝に完全に沈んでいるボールはアイアンを使ったほうが抜けやすいとされています。
「ラフからキレイに抜けたい」と思っているときは、ユーティリティを使ってみましょう。
飛距離も出しつつまっすぐ飛ばしたいとき
「飛距離を出したいけど、障害物が多いからミスをしたくない」という場合もあるでしょう。
ユーティリティなら、飛距離も出しつつ、まっすぐ飛ばしやすいため、飛距離を出したいけど、障害物が多いからまっすぐ飛ばしたいというときにも活躍してくれます。
風の影響を受けたくないとき
ユーティリティの打球はドライバーやフェアウェイウッドよりも低くなるため、風の影響を受けづらいです。
向かい風や横風のときに「風の影響を受けたくない」という場合に活躍してくれます。
ただし、追い風の場合は、高く打ち上げたほうが飛距離は出やすいです。追い風で飛距離を稼ぎたいときは、ドライバーやフェアウェイウッドを使ったほうが飛距離は伸びやすいです。
ユーティリティのメリット
ユーティリティには、以下のようなメリットがあります。
- フェアウェイウッドより扱いやすい
- アイアンに比べて飛距離が出やすい
- ダフリにくい
順番に解説していきます。
アイアンに比べて飛距離が出やすい
ユーティリティはアイアンに比べて飛距離が出やすいというメリットがあります。
ロングアイアンに比べると打球が上がりやすいため、初心者でも飛距離を出しやすいです。
ヘッドスピードが遅い初心者やシニアでも飛距離を出しやすくなります。
フェアウェイウッドより扱いやすい
フェアウェイウッドよりシャフトが短く扱いやすいのもメリットです。扱いやすいため、打球を真っすぐ飛ばしやすいです。
スイートスポットも広いため、打球も安定しやすいのが特徴です。「飛距離を出したいのにフェアウェイウッドの扱いは苦手」という人には相性がよいでしょう。
ダフリにくい
ユーティリティはソールが広くダフリを防止することが可能です。
「ダフリが直らない」「大事な場面でダフリを出したくない」という人には、おすすめです。
ユーティリティのデメリット
逆に、ユーティリティには次のようなデメリットがあります。
- 慣れないとミスショットをしやすい
- 特性を知っていないとミスをしやすい
それぞれ解説していきます。
慣れないとミスショットをしやすい
ユーティリティはアイアン型とフェアウェイウッド型があり、扱いに慣れないとミスショットをしやすいです。
上でお伝えした基本的な打ち方を覚えて、払うように打ちましょう。
ユーティリティは慣れるまでは大変ですが、慣れれば強い味方になってくれる存在です。
特性を知っていないとミスをしやすい
ユーティリティには、いくつかの特性があります。
例えば、クラブ自体が打ち上げやすい設計になっているため、すくい打ちをしようとするとミスショットになりやすいです。
ユーティリティに関して初心者が覚えたいコツ
ユーティリティを使いこなすには、いろいろな知識が必要です。初心者が覚えたいコツユーティリティのコツは、次のとおりです。
- 振り遅れない
- アドレスを意識する
- コンパクトにスイングする
- ハンドファーストをしない
- すくい打ちをしない
- ユーティリティを自分に合うものにする
それぞれ順番に解説していきます。
振り遅れない
振り遅れとはスイングの際に、腕や身体の動きよりも後にクラブがボールに当たる状態のことをさします。振り遅れてしまうと、ボールに力がうまく伝わらず、飛距離が出にくくなります。
振り遅れないないようにするためには、下半身を効率よく使うことです。
アドレスを意識する
アドレスが正確でなければ「ユーティリティを構えにくい」と感じるかもしれません。
アドレスはフェアウッドを打つときのように構えるとフェース面がボールにうまく当たりやすいです。
コンパクトにスイングする
大振りではなく、コンパクトにスイングするのがポイントです。ソールをボールの手前から滑らせるようにして打ちましょう。
ハンドファーストをしない
ハンドファースト(スイングのときの手がクラブより先に出る)はダウンブロー(クラブが最下点に到着する前にボールを打つ方法)をおこなうときにします。
しかし、ユーティリティではダウンブローをおこなわないので、ハンドファーストをする必要はありません。払うように水平に打つように意識しましょう。
すくい打ちをしない
ユーティリティはすくい打ちをしなくても、クラブが自然とボールを打ち上げてくれます。逆に、すくい打ちをするとボールが打ち上らず、ミスショットにつながります。
コンパクトに振りましょう。
ユーティリティを自分に合うものにする
ユーティリティで飛距離が出ない人は、ユーティリティが自分に合ってない恐れがあります。
ボールの芯に当たっているのに飛距離が出ない場合は、別のユーティリティを使ってみることをおすすめします。
アイアン型からウッド型ユーティリティに乗り換えてみたり、シャフトを軽いものに替えてみたりするといいでしょう。
ユーティリティの選び方について、詳しくは次章で解説します。
ユーティリティの選び方
アイアン型ユーティリティはロングアイアンが苦手な人に向いています。
一方で、フェアウェイウッド型ユーティリティはアイアンが苦手な人に向いています。
ユーティリティのロフト角には種類があるので、自分が飛ばしたい飛距離に応じて選ぶようにしましょう。
また、シャフトが軽すぎると飛距離が伸びなくなったり、手打ちになりやすくなったりします。逆に、シャフトが重すぎるとうまくスイングができない場合があります。
シャフトの重さも事前に確認しておくことが重要です。
なお、ユーティリティを選ぶ際には、フィッティング(クラブが自分に合うのか試すこと)をおすすめします。
フィッティングをおこなえば、自分に合ったユーティリティかを確認した上で購入が可能です。
初心者の人は遠慮してフィッティングをお店の人に頼むのが難しく感じるかもしれません。しかし、自分に合ったユーティリティを選ぶために勇気を出してフィッティングを依頼してみましょう。
ゴルフスクールを活用するのも選択肢の一つ
ユーティリティを使いこなしたい場合は、ゴルフスクールを活用するのも選択肢の一つです。
講師がわかりやすくユーティリティの使い方を教えてくれます。
また、自分ではなかなか気付けない改善点もフィードバックをしてもらえるでしょう。特に、スイングは自分では改善しにくいため、「効率的に上達したい」と思っている人にはゴルフスクールがおすすめです。
ユーティリティの打ち方以外でもゴルフスクールはさまざまなテクニックを教えてくれるので、初心者は積極的に利用してもいいでしょう。
ユーティリティの打ち方を覚えましょう
ユーティリティはフェアウェイウッドより扱いやすく、アイアンよりも飛ばしやすい便利なクラブです。
打ち方にコツがいりますが、打ち方を覚えれば強い味方になってくれます。
ユーティリティは初心者でも飛距離を出しやすいため、早めに使いこなせるようになっておくことをおすすめします。
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