マッスルバックアイアンが合う人、合わない人とは?特徴や選び方を紹介
アイアンを選んでいるときに、「マッスルバックアイアン」という言葉を聞いた経験がある人もいるかもしれません。
マッスルバックアイアンとはどんなアイアンなのでしょうか?
この記事では、マッスルバックアイアンの概要や合う人・合わない人、選び方などを解説していきます。
マッスルバックアイアンに興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
マッスルバックアイアンとは?
マッスルバックアイアンとは、50年以上形状が変わっていない昔ながらのアイアンです。
アイアンは素材や構造など、さまざま種類があります。その中でも、マッスルバックアイアンは伝統的な形状をしています。具体的には、一枚の板のようなシンプルなです。
ヘッドが小さく、スピンをかけやすくコントロールがしやすいのが特徴です。
ただ、ミスの寛容性が低いため、「使いこなすのが難しいクラブ」と言われています。
プロでも使用する人が増えています。マッスルバックアイアンは昔ながらのアイアンですが、各メーカーから新作も出続けている人気のあるアイアンです。
別名「ブレードアイアン」とも呼ばれています。
アマチュアゴルファーでも「プロゴルファーと同じマッスルバックアイアンを使ってみたい」と思っている人もいます。
マッスルバックアイアンのメリット
「マッスルバックアイアンにはどんなメリットがあるの?」と思っている人もいるでしょう。マッスルバックアイアンのメリットは、以下のとおりです。
- ボールをコントロールしやすい
- 打感が気持ちいい
- ダウンブローで打ちやすい
- 自分の技術を上げるのに役に立つ
- シンプルで見た目が美しい
- 憧れのプロと同じモデルを使える
順番に解説していきます。
ボールをコントロールしやすい
マッスルバックアイアンは、キャビティバックアイアンに比べて小ぶりで低重心なため、細かい操作がしやすいのが特徴です。
球筋やスピン量のコントロールをしやすいため、プロゴルファーの愛用者も多いです。
はずせないショットや障害物が多い場所へのショットで活躍してくれるでしょう。ヘッドが小さいため、芝生が多いラフでも抜けよくスイングが可能です。
ドローボールやフェードボールの打ち分けもしやすいため、ラウンドの攻略の幅が広がります。
ドローボールやフェードボールについては、以下の記事で解説しています。
打感が気持ちいい
マッスルバックアイアンは独自の打感を楽しめます。マッスルバックアイアンは、フェース裏が肉厚なため、ボールを芯で打った際に独自の打感を味わえます。
マッスルバックアイアンの構造ならではの打感のため、他のクラブでは味わいにくいです。
打感の好みはひとそれぞれですが、「マッスルバックアイアンは打感がよい」と評価する人が多いです。
ダウンブローで打ちやすい
ダウンブローとは、最下点がボールの前に来るスイングを指します。アイアンはダウンブローで打つのがよいとされています。
マッスルバックアイアンは操作がしやすいため、ダウンブローを打ちやすいです。
自分の技術を上げるのに役に立つ
マッスルバックアイアンはミスの寛容性が低いため、正確にスイングしなければ思い通りに使いこなせません。
逆を言えば、ごまかしがきかないため、技術力を上げるのに役に立ちます。
ミスの寛容性が低いため、自動的に高い集中力を発揮してプレーをしやすくなります。高い集中力を発揮した結果、技術力やスコアが上がりやすくなるでしょう。
シンプルで見た目が美しい
マッスルバックアイアンは、昔ながらのシンプルで美しい見た目をしています。軟鉄特有の光沢が楽しめます。
派手な装飾がない分、シャープで洗練された美しさがあります。所有欲を満たしてくれるため、マッスルバックアイアンが1本でもあると、気分が明るくなるかもしれません。
憧れのプロと同じモデルを使える
マッスルバックアイアンはプロでも愛用者が多いです。自分が憧れているプロゴルファーと同じモデルのクラブを使えるという喜びがあります。
「憧れの選手と同じアイアンを使っている」という経験は、嬉しい気持ちにしてくれるでしょう。
マッスルバックアイアンのデメリット
逆に、マッスルバックアイアンには、以下のデメリットもあります。
- ミスに対してシビア
- 弾道が低くなりやすい
それぞれ解説していきます。
ミスに対してシビア
マッスルバックアイアンは細かい操作はしやすいですが、ミスに対して寛容ではありません。これはスイートスポット(芯)が小さいためです。
近年のアイアンは、ミスの寛容性を上げるために、アイアンはスピンをかかりにくくしたり、スピン軸を傾けないようにしたりしています。
しかし、マッスルバックアイアンはミスに対してシビアなため、芯を外すと飛距離が出にくいです。
繊細な操作性がある一方で、ミスに対してシビアなため、上級者向けのクラブと言えます。
弾道が低くなりやすい
低重心のため、弾道が低くなりやすいです。そのため、高くボールを上げたい場面には不向きです。
マッスルバックアイアンで飛距離を出すためには、速いヘッドスピードが求められます。
クラブの性能に頼らなくても飛距離を出せる上級者向けのクラブと言えます。
マッスルバックアイアンとキャビティバックの違い
マッスルバックアイアンと似ているクラブにキャビティバックがあります。
マッスルバックアイアンとキャビティバックの違いは、ミスの寛容性です。キャビティバックの方がミスに対して寛容性が高いです。ただし、操作性はマッスルバックアイアンのほうが優秀です。
また、以下の違いもあります。
- マッスルバックアイアン:スピンがかかりやすい
- キャビティバック:スピンがかかりにくい
なお、弾道はキャビティバックの方がマッスルバックアイアンよりも弾道が上がりやすいです。
マッスルバックアイアンが「難しい」と言われる理由
「マッスルバックアイアンは難しい」と言われます。その理由は、スイートスポット(芯)が小さいためです。
マッスルバックアイアンは正確なスイングが必要なため、ごまかしがききません。
また、弾道が低くなりやすいため、飛距離を出すためには速いヘッドスピードが必要です。
では、どんな人に合っているのかを解説します。
マッスルバックアイアンが合う人
マッスルバックアイアンが合う人は、次のとおりです。
- ミート率が高い人
- ヘッドスピードが45s/m以上ある人
- 練習熱心な人
- ダウンブローを打ちたい・打てる人
- 100切りを目指している人
当てはまる人には、マッスルバックがおすすめです。
なお、「簡単に飛距離を伸ばせるアイアンがいい」「ミスに寛容なアイアンがいい」というように、アイアンに優しさを求めている人には不向きなクラブなため、注意しましょう。
ミート率が高い人
ボールをスイートスポット(芯)でとらえられるミート率が高い人には、マッスルバックアイアンはおすすめです。
気持ちよい打感と共にボールを飛ばせるでしょう。
ヘッドスピードが45s/m以上ある人
マッスルバックアイアンで飛距離を出すためには、ヘッドスピードが必要です。
ヘッドスピードが45s/m以上ある人なら、マッスルバックアイアンで飛距離を出せるでしょう。
練習熱心な人
マッスルバックアイアンはごまかしがきかないため、「技術を向上させたい」という練習熱心な人には相性がいいです。
「マッスルバックアイアンを使いこなせるようになりたい」という向上心があれば、練習も楽しくできるでしょう。そして、マッスルバックアイアンを使いこなせるようになれば、大きな達成感を得られるでしょう。
ダウンブローを打ちたい・打てる人
マッスルバックアイアンは、アイアンに適した打ち方であるダウンブローを打ちやすいクラブです。
「ダウンブローを打てるようになりたい」という人にはおすすめです。また、既にダウンブローで打てるようになっている人にも相性がいいクラブです。
100切りを目指している人
100切りを目指している人にもおすすめのクラブです。
マッスルバックアイアンはプロゴルファーでも使用者が多いです。
マッスルバックアイアンを使いこなせれば、力強いショットも繊細なコントロールが要求されるショットも打てるようになります。グリーンの上でピタッと止まるようなショットも打てます。
「100切りをしたい」と思っている人なら、マッスルバックアイアンを使ってみるのもいいでしょう。
マッスルバックアイアンの選び方
「マッスルバックアイアンの選び方はどうしたらいいの?」と思う人もいるでしょう。マッスルバックアイアンの選び方は、以下のとおりです。
- 日本モデルとUSモデル
- シャフト
- スイートスポット(芯)の広さ
- ライ角
自分に合ったマッスルバックアイアンを選びたい人は、ぜひ参考にしてください。
なお、伝統のあるマッスルバックアイアンですが、最近のモデルは鍛造技術の進化によって、性能が上がっています。
日本モデルとUSモデル
メーカーによっては、マッスルバックアイアンの日本モデルとUSモデルがあります。
日本モデルは日本人向けに設計されています。一般的には、USモデルのほうがシャフトの重さや硬さが異なります。なお、USモデルのほうが日本モデルよりも価格が抑えられていることがあります。
日本モデルとUSモデルの両方があるマッスルバックアイアンの場合、両方試してみて、自分に合うほうを選択してもいいでしょう。
シャフト
シャフトは軽すぎると手打ちになりやすかったり、ブレやすいです。逆に、重すぎるとスイングがしにくいです。
自分が振りやすい重さのシャフトをしましょう。
また、ヘッドスピードが遅い人は、しなりやすいやわらかいシャフトを選ぶと飛距離がでやすいです。ヘッドスピードが速い人は、しなりにくい硬いシャフトを選ぶと、ボールをコントロールしやすいです。
シャフトの選び方については、以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてください。
スイートスポット(芯)の広さ
もともとヘッドが小さいクラブですが、スイートスポット(芯)の広さを確認しておきましょう。
スイートスポット(芯)が広いほど、ミスは防げますが、マッスルバックアイアンの持ち味であるコントロール性は下がります。
スイートスポット(芯)の広さを確認して、自分の技術で使いこなせるかを確認しておきましょう。
ライ角
ライ角とは、クラブのソールと地面に置いた際の「シャフトと地面の角度」を指します。
ライ角が正確な場合は、コントロールをしやすくなります。逆に、ライ角がズレている場合は、ボールをコントロールしにくくなります。
ライ角については、以下の記事を参考にしてください。
マッスルバックアイアンに限らずですが、新しいクラブを購入する場合、フィッティングをおこなって自分に合ったクラブかどうかを確認しましょう。
マッスルバックアイアンは軟鉄でできているため、ライ角の微調整が可能です。
また、使っているうちに、ライ角がズレる恐れがあるため、定期的にメンテナンスをして、ライ角を調整するのが賢明です。
マッスルバックアイアンを検討してみましょう
ミスに対して寛容性が低いマッスルバックアイアンは「難しいクラブ」とされています。
しかし、その分技術力が試されるため、マッスルバックアイアンを使いこなせるなら技術が身についた証拠と言えます。
使い手を選ぶクラブではありますが、上を目指している人は、マッスルバックアイアンを検討してみましょう。
なお、マッスルバックアイアンを使いこなしたいなら、ゴルフスクールやプロのレッスンを受けることをおすすめします。
自分では気づけない改善点やスイングのポイントなどを学ぶことができます。特にスイングは、変なクセがついているといくら練習してもスコアが伸びにくくなります。
マッスルバックアイアンを使いこなしたい人は、ゴルフスクールやプロのレッスンでゴルフの基礎を学んでみましょう。
まずはゴルフスクールについて検索してみましょう。
限られた人しか使いこなせないマッスルバックアイアンで、よりゴルフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
マッスルバックアイアンは技術力があれば、ラウンドでも強い味方になってくれるでしょう。
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