フェアウェイウッド(FW)の打ち方のコツは?初心者におすすめの練習方法
フェアウェイウッドがうまく打てなくて、「どうしたら上手に打てるんだろう……」と疑問に思っている人もいるでしょう。
フェアウェイウッドはシャフトが長いため、「難しいクラブ」と言われています。人によっては、「ドライバーは使えるけど、フェアウェイウッドの扱いは苦手」と感じているかもしれません。
そこでこの記事では、フェアウェイウッドの打ち方をわかりやすく解説していきます。
最後まで読めば、フェアウェイウッドの打ち方をマスターできるでしょう。フェアウェイウッドを上手に使えるようになれば、スコアも伸びやすくなります。
フェアウェイウッドを使いこなしたい人は、ぜひ参考にしてください。
フェアウェイウッド(FW)とは?
中には、「フェアウェイウッドって、どんなクラブ?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
この章では、フェアウェイウッドについて以下の項目別に紹介します。
- 特徴
- 種類
- 使うタイミング
- 飛距離の目安
フェアウェイウッドの打ち方にも関係するため、ぜひ覚えておいてください。
特徴
芝生の上から直接打てるように設計されています。ドライバーに比べるとヘッドは小さいです。シャフトはドライバーとアイアンの中間のような長さです。
ユーティリティやロングアイアンよりも飛距離が出やすいです。地面から打てるクラブの中では、もっとも距離が出せるクラブです。弾道は上がりやすい設計です。
ソールが広いため、芝生の上をすべってくれるため、ダフリが起こりにくいです。
なお、フェアウェイは芝生が短く刈られた地面のことを指しています。もともと、ボールを叩く部分が木製だったため、「フェアウェイウッド(フェアウェイ+ウッド)」と呼ばれるようになったとされています。
ただし、近年のボールを叩く部分はチタンやステンレスなどの金属素材が多いです。
種類
フェアウェイウッドには以下のような種類があります。なお、2番~5番の番手には、以下のような別称があります。
- 2番(ブラッシー)
- 3番(スプーン)
- 4番(バフィー)
- 5番(クリーク)
- 7番
- 9番
- 11番
- 13番
番手が上がるほど、ロフト角が大きくなり、飛距離が短くなります。
初心者の人は、5番前後のフェアウェイウッドが扱いやすいとされているため、おすすめです。
番手に迷ったら、ゴルフショップの店員や上級者に相談しましょう。
使うタイミング
フェアウェイウッドを使うタイミングは、主にセカンドショット以降です。
ドライバーより飛距離が必要ない場合、ティーショットを曲げたくない場面で使用します。
ドッグレッグホール(犬の足のように曲がったコース)では、フェアウェイウッドを1打目から利用する場合もあります。
飛距離の目安
フェアウェイウッドの飛距離の目安は以下のとおりです。ここでは、参考までに3番、5番、7番の飛距離を紹介しています。
ヘッドスピードによっては、飛距離は変化するため、ヘッドスピードの速さ別にまとめています。
男性 | 女性 | |||||
番手 | 遅い | 平均 | 速い | 遅い | 平均 | 速い |
3W | 175 | 205 | 225 | 120 | 150 | 175 |
5W | 160 | 190 | 210 | 110 | 140 | 160 |
7W | 150 | 180 | 195 | 100 | 130 | 150 |
「こんなに飛距離が出ていない」という人は、打ち方が間違っている恐れがあります。
フェアウェイウッドの打ち方については、次の章を参考にしてください。
フェアウェイウッドの打ち方
フェアウェイウッドの打ち方は、以下の点を意識しましょう。
- ボールの位置
- グリップ
- アドレス
- スイング
一度にすべてを身につけようとすると大変なため、一つずつ丁寧に習得していきましょう。それぞれ解説します。
ボールの位置
フェアウェイウッドを打つときは、スイングの最低点でボールを打つのがいいとされています。そのため、ボールの位置は両足の真ん中におくとよいでしょう。
ただし、フェアウェイウッドのソール部分は広く芝生の上を滑るため、ボールの半分くらい左足側に寄せても大丈夫です。
ティーショットを打つ際は、ティーアップを高くしすぎないようにするのがポイントです。
グリップ
脱力した状態で右手と左手が重なる位置でクラブを持ちましょう。
ただし、脱力しすぎるとクラブを飛ばす恐れがあるため、クラブを飛ばさない範囲でグリップはしっかりと持ちましょう。
アドレス
体重が両足に50:50の比率になるように構えましょう。背中を丸めないことがポイントです。
スイング
スイングは払い打ちを意識しましょう。払い打ちをすると、後はフェアウェイウッドの特性で飛距離を稼げます。
芝生の上にソールを滑らせるような形でスイングをおこないましょう。
なお、フェアウェイウッドはミスに寛容なので、ボールの上の方を打っても100ヤードほど飛ぶこともあります。
フェアウェイウッド(FW)の打ち方のコツ
フェアウェイウッドの打ち方のコツは、以下のとおりです。
- ソールを滑らせ払い打つをする
- ボールを無理に上げようとしない
- アイアンとは別に練習する
それぞれ解説していきます。
ソールを滑らせ払い打つをする
先ほどもお伝えしましたが、芝生の上にソールを滑らせるような形でスイングをおこなうのがコツです。
アイアンは地面を掘ってしまいますが、フェアウェイウッドは地面を掘ることなく滑ってくれます。
あおり打ちをするとミスショットになるため、注意が必要です。
ボールを無理に上げようとしない
フェアウェイウッドはボールが上がりにくいです。これは、ロフト角があまりないためです。
無理にボールを上げようとせずに、ボールを前に出すことを考えて打ちましょう。ボールの芯に当てられれば、打球の高さが出なくても、飛距離は出るでしょう。
フェアウェイウッドでボールを上げたい場合は、ゴルフスクールのコーチや周りの上級者に相談してみましょう。
アイアンとは別に練習する
フェアウェイウッドとアイアンとは打ち方が異なります。
それぞれに慣れるまでは、打ち方が混ざらないように、練習は別々におこなうのがポイントです。
「ラウンドではたくさんのクラブを使うから、全部練習しよう」と思うかもしれませんが、焦らずに1本ずつのクラブの打ち方をマスターしていきましょう。
フェアウェイウッドの練習方法
「フェアウェイウッドのおすすめの練習方法を知りたい」と思っている人もいるでしょう。
フェアウェイウッドの技術の向上に役に立つ練習方法は、主に次のとおりです。
- ティーアップして打つ
- ハーフスイング
- クロスハンド
- 両足を閉じて打つ
すべておこなう必要はないため、興味があるものから試してみてください。
ティーアップして打つ
ティーアップせずに打つとボールを上げようとして、あおり打ちになる恐れがあります。
ボールをティーアップして打つことで、レベルスイングを身につけやすくなります。
慣れてきたら、ティーアップせずに打っても飛距離を出せるようになるでしょう。
ハーフスイング
ハーフスイングをすることで、正確にクラブをコントロールしやくなります。
腰の高さから反対側の腰の高さまでクラブを振ります。ハーフスイングをおこなうことで、ミート率(ボールにどれだけ力を伝えられているかを表す数値)を上げることも可能です。
フルスイングではなかなかわかりにくいスイングの軌道やソールの当たり方も確認しやすいです。
ハーフスイングでもミート率を高めると、意外とボールの飛距離が出ることに驚くかもしれません。
クロスハンド
打つときに前傾姿勢が保てないと、ミスショットをする確率が上がります。
そこでおすすめなのは、クロスハンドです。
これは、クラブを握る左右の手を入れ替える練習方法です。クロスハンドの状態で前傾姿勢を保ちやすくなると言われています。
両足を閉じて打つ
両足を閉じて打つことで身体の軸の大切さを感じやすくなります。「身体をうまく使ってスイングができない」という人にはおすすめです。
ただし、両足を閉じた状態で姿勢を崩しそうな場合は、無理をしないようにしましょう。
フェアウェイウッドのダフリの解消方法
「フェアウェイウッドのダフリの解消方法して困っている」という人もいるでしょう。
フェアウェイウッドのダフリの解消方法をお伝えします。
- リラックスして打つ
- ボールの位置を替える
- ゆっくりと打つ練習する
それぞれ解説していきます。
リラックスして打つ
力んでいると手元が狂ってダフリやすくなります。
余計な力を入れずに、自然体でスイングをすることで、スイングに再現性が生まれてダフリを防止しやすくなります。
リラックスして身体全体を使ってスイングができるようになると、ダフリが減るだけでなく、飛距離も出やすくなるでしょう。
ボールの位置を替える
もしかするとボールの位置が悪いのかもしれません。
ボールの位置をボール半分だけずらしてみたり、ティーアップをしたりすることで、ダブりを解消できる可能性があります。
ただし、あまりにもボールの位置が両足の中心からズレる場合は、アドレスやスイングが間違っている恐れがあります。
ボールの位置と合わせて、アドレスやスイングが不自然な形になっていないか確認しましょう。
ゆっくりと打つ練習する
ゆっくりと打って、ソールがきちんとボールに当たっているか、手打ちになっていないかを確認しましょう。
ハーフスイングをゆっくりおこなうことで、スイングを改善しやすくなり、ダフリも解消しやくなります。
フェアウェイウッドの練習にはゴルフスクールもおすすめ
「効率的に練習がしたい」「独学だといくら練習しても、なかなかスコアが伸びない」という人もいるでしょう。
フェアウェイウッドの練習にはゴルフスクールを活用しましょう。
ゴルフスクールでは、フェアウェイウッドの打ち方をコーチが丁寧に教えてくれます。
通うのが大変な人は、フェアウェイウッドの練習を始める前か始めてすぐのときだけでもゴルフスクールへ足を運んでみることをおすすめします。
コーチの立場からいろいろなフィードバックをくれるでしょう。
フォームに変なクセがつくと後から直すのが大変です。
また、初心者の場合、自分では改善点に気づきにくいため、ゴルフスクールのコーチから指導を受けたほうが早く上達に近づけます。
フェアウェイウッドの打ち方をマスターしましょう
フェアウェイウッドはシャフトが長いため、「難しいクラブ」と言われています。
しかし、ドライバーの次に飛距離の出しやすいクラブのため、しっかりと扱えるようになれば、ラウンドの際に強い味方になってくれます。
「ドライバーほど飛距離を求められないとき」「ユーティリティやロングアイアンよりは飛距離を出したいとき」に活躍してくれるでしょう。
フェアウェイウッドを使いこなせれば、周りのライバルに差を付けられるかもしれません。
フェアウェイウッドの練習をしていても打ち方に慣れるまでは、時間がかかるかもしれません。ですが、周りの上級者やゴルフスクールのコーチにフィードバックをもらうことで、着実に上達していけるでしょう。
ぜひフェアウェイウッドの打ち方をマスターしてみましょう。今まで以上にナイスショットを打てるようになるかもしれません。
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