ゴルフの飛距離の目安や伸ばすコツは?男女・クラブ別の平均値を紹介
「ゴルフの飛距離の目安はどのくらい?」
「自分はゴルフで飛距離を出せているのか?」
と気になっている人もいるでしょう。
そこでこの記事では、ゴルフの飛距離の目安を男女別、クラブ別に紹介します。
また、飛距離を伸ばすコツも合わせてお伝えしていきます。
最後まで読めば、ゴルフの飛距離に関して正しい知識を得られるでしょう。
飛距離の目安を知っておくと、クラブの特性や自分の技術の段階を知ることが可能です。
また、コースマネージメントもしやすくなるので、ラウンドのスコアを伸ばしやすくなるでしょう。
ゴルフの飛距離の目安を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
ゴルフの飛距離の目安!男女・クラブ別の平均値
ゴルフの飛距離の目安を男女・クラブ別に紹介していきます。
- ドライバーの飛距離
- フェアウェイウッドの飛距離
- ユーティリティの飛距離
- アイアンの飛距離
- ウェッジの飛距離
それぞれ順番に紹介していきます。
単位はヤードです。ヘッドスピード(HS)によって、飛距離も変わるため、ヘッドスピード別にまとめています。番手とロフト角も合わせてお伝えします。
※この記事では、アマチュアゴルファーの一般的に言われている飛距離の目安を紹介しています。
ドライバーの飛距離
ドライバーの飛距離は、以下のとおりです。ドライバーは飛距離を稼げるため、スコアを伸ばしたい場合には特に重要です。
平均は男性なら220ヤード程度、女性は160ヤード程度と言われています。中には300ヤード以上飛ばす人もいます。
番手 (ロフト角) | 男性 | 女性 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
HSが遅い | HSが平均的 | HSが速い | HSが遅い | HSが平均的 | HSが速い | |
1W (8~13.5) | 190ヤード | 220ヤード | 250ヤード | 140ヤード | 160ヤード | 180ヤード |
なお、プロゴルファーなら、アマチュアゴルファーのドライバーの飛距離をアイアンで出す人もいます。
フェアウェイウッドの飛距離
フェアウェイウッドの飛距離を表にまとめました。
番手 (ロフト角) | 男性 | 女性 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
HSが遅い | HSが平均的 | HSが速い | HSが遅い | HSが平均的 | HSが速い | |
1W (8~13.5) | 175ヤード | 205ヤード | 225ヤード | 120ヤード | 150ヤード | 175ヤード |
5W (18~21度) | 160ヤード | 190ヤード | 210ヤード | 110ヤード | 140ヤード | 160ヤード |
7W (21~24度) | 150ヤード | 180ヤード | 195ヤード | 100ヤード | 130ヤード | 150ヤード |
フェアウェイウッドはドライバーの次に飛距離が出やすいクラブです。
ユーティリティの飛距離
ユーティリティの飛距離は、次のようになります。
番手 (ロフト角) | 男性 | 女性 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
HSが遅い | HSが平均的 | HSが速い | HSが遅い | HSが平均的 | HSが速い | |
3UT (20~22度) | 165ヤード | 190ヤード | 205ヤード | 105ヤード | 135ヤード | 165ヤード |
4UT (20~22度) | 155ヤード | 175ヤード | 190ヤード | 95ヤード | 125ヤード | 155ヤード |
5UT (24~26度) | 145ヤード | 165ヤード | 180ヤード | 85ヤード | 115ヤード | 145ヤード |
6UT (28~30度) | 135ヤード | 155ヤード | 170ヤード | 75ヤード | 105ヤード | 135ヤード |
ユーティリティは飛距離も出やすく、扱いやすいクラブとして開発されました。
「フェアウェイウッドだと扱いが難しいけど、アイアンだと飛距離が出にくい」と思っている人は、ユーティリティをうまく使うことをおすすめします。
アイアンの飛距離
アイアンの飛距離は、こちらのとおりです。
番手 (ロフト角) | 男性 | 女性 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
HSが遅い | HSが平均的 | HSが速い | HSが遅い | HSが平均的 | HSが速い | |
3I (19~21度) | 165ヤード | 190ヤード | 205ヤード | 105ヤード | 135ヤード | 165ヤード |
4I (21~23度) | 155ヤード | 175ヤード | 190ヤード | 95ヤード | 125ヤード | 155ヤード |
5I (21~26度) | 145ヤード | 165ヤード | 180ヤード | 85ヤード | 115ヤード | 145ヤード |
6I (24~30度) | 135ヤード | 155ヤード | 170ヤード | 75ヤード | 105ヤード | 135ヤード |
7I (28~34度) | 120ヤード | 135ヤード | 150ヤード | 70ヤード | 90ヤード | 120ヤード |
8I (32~38度) | 110ヤード | 125ヤード | 140ヤード | 65ヤード | 85ヤード | 110ヤード |
9I (37~42度) | 100ヤード | 115ヤード | 130ヤード | 60ヤード | 80ヤード | 100ヤード |
アイアンは細かくボールをコントロールすることに長けているクラブです。クラブの種類が多いため、それぞれの飛距離の目安を把握しておきましょう。
なお、飛距離に影響するロフト角はメーカーによって異なるため、アイアンを揃える際は、同じメーカーのものを選ぶようにしましょう。
アイアンの扱いがうまくなるとスコアも伸ばしやすくなります。ユーティリティと重なる部分もありますが、自分の扱いやすいほうを利用するといいでしょう。
ウェッジの飛距離
ウェッジの飛距離は、この表のようになります。
番手 (ロフト角) | 男性 | 女性 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
HSが遅い | HSが平均的 | HSが速い | HSが遅い | HSが平均的 | HSが速い | |
PW (43~48度) | 90ヤード | 105ヤード | 120ヤード | 65ヤード | 70ヤード | 90ヤード |
AW (48~54度) | 80ヤード | 95ヤード | 110ヤード | 60ヤード | 65ヤード | 80ヤード |
SW (56~58度) | 70ヤード | 85ヤード | 100ヤード | 55ヤード | 60ヤード | 70ヤード |
LW (60度~) | 60ヤード | 75ヤード | 90ヤード | 50ヤード | 55ヤード | 60ヤード |
ウェッジはバンカーからの脱出やアプローチで使用します。ピンに寄せられるように、クラブごとの飛距離を覚えておくとよいでしょう。
ゴルフの飛距離はキャリーとランで計算する
ゴルフの飛距離は、キャリーとラン別に考えるのが重要です。
- キャリー:ボールが着弾した地点
- ラン:ボールが着弾した地点から転がった地点
どのくらいボールが飛んだのか?どのくらいボールが転がったのか?を把握しておくと、プレーを管理しやすくなります。
例えば、「バンカーに入りそうだから、ランが少ないクラブを使おう」と戦略を立てやすくなるでしょう。キャリーとランもクラブの番手が上がるほど、増えます。
なお、ランは芝生の状態に左右されるため、芝生が濡れているか乾いているかで距離が変化しやすくなります。
男性と女性で飛距離に差が出る理由
男女で飛距離に差が出る理由は何でしょうか?いくつかの理由がありますが、主なものは以下のとおりです。
- 筋力の差
- 握力の差
- 体格の差
- クラブの差
男性の方が女性に比べてゴルフの飛距離を出しやすい要素が揃っているといえます。
とはいえ、女子プロゴルファーは身体の柔軟性を利用して、男性のアマチュアゴルファー以上に飛距離を出している人もいます。
男女の飛距離に差が出る理由を覚えておけば、異性の飛距離について理解を示しやすくなるでしょう。
ゴルフで飛距離を伸ばすためのコツを要素別に解説
中には、「もっと飛距離を伸ばしたい」という人もいるでしょう。飛距離を伸ばすコツを要素別に紹介していきます。
- スイングのフォーム
- ミート率
- ヘッドスピード
- スピン量
- ゴルフボール
- ゴルフクラブ
いきなりすべてやる必要はないため、できるところから取り組んでいきましょう。
なお、ゴルフクラブ以外は、一朝一夕では改善しにくいため、焦らずに時間をかけて丁寧に身につけていくことをおすすめします。
スイングのフォーム
スイングのフォームを見直しましょう。
下半身が使えているか?無理に力が入っていないか?
自然体でキレイなスイングのフォームができていれば、飛距離も出やすくなります。
ミート率
ミート率も飛距離に影響します。ミート率とは、ボールにどれだけ力を与えられたかを示す数値です。ボールの芯を正確に打てれば、飛距離が出やすくなります。
逆に、芯を外してしまうと、インパクトがうまく伝わらず飛距離が出にくくなる恐れがあります。
ボールのミート率はフルスイングではなく、ハーフスイングの練習をして、ボールの芯をしっかりと打つ感覚を身につけることをおすすめします。
また、練習の際にティーの高さを変えて打つことで、スイングの精度を上げられるため、ミート率も上がりやすくなります。
ヘッドスピード
ヘッドスピードも重要な要素です。ただし、ヘッドスピードを上げようと力が入ってしまうと、腕だけのスイングになりヘッドスピードが逆に落ちてしまう恐れがあります。
ヘッドスピードを上げるには、下半身を意識したり、脱力したり、重たいクラブと軽いクラブを交互に20回ずつ振ったりするのがおすすめです。
身体全体の回転力や遠心力を意識するとヘッドスピードは上がりやすくなります。
スピン量
スピン量も飛距離に影響します。
適度にバックスピンがかかっている方が、ボールに対して「揚力(ようりょく:上昇する力)」が働き、弾道が高くなりやすいです。弾道が高くなるため、飛距離が伸びやすくなります。
ただし、スピン量が多すぎると吹き上がりすぎて、飛距離が伸びなくなります。ドライバーの理想的なバックスピンの量は2,500回転/分前後とされています。
スピン量はゴルフ練習場などに設置されている計測器で測れます。(スピン量の計測ができない機器もあるため、事前に電話やメールでゴルフ練習場に問い合わせするのがおすすめです)自分のスイングのスピン量を把握しておくといいでしょう。
ゴルフボール
ゴルフボールを替えるだけで飛距離を伸ばせます。おすすめは、飛距離が出やすいディスタンス系のゴルフボールです。
ディスタンス系のゴルフボールの中心のコアが柔らかく、表面が硬いため、衝撃がボールに伝わりやすいため、飛びやすくなっています。
「飛距離を伸ばしたい」と思っている人は、ゴルフボールを替えてみるのもおすすめです。
おすすめのゴルフのボールについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ゴルフクラブ
飛距離を出したいなら、飛距離が出やすいクラブを使うといいでしょう。
アイアンを使う距離でも飛距離が心配なときは、フェアウェイウッドやユーティリティを使うのも手段の一つです。
また、クラブの名称は一緒でも、メーカーによって飛距離が出やすい設計になっているものがあります。飛距離を伸ばしたい人は、使用するクラブを見直してみるといいでしょう。
ただ、基本の技術ができていない状態で、クラブだけ変えても長期的な成長がしにくくなるため、注意が必要です。
ゴルフの飛距離が伸びない原因
「練習をしていてもなかなか飛距離が伸びない」という悩みを持っている人もいるでしょう。
飛距離がなかなか伸びない理由は、主に次のものがあります。
- アドレスが間違っている
- スイングに問題がある
- クラブが自分に合っていない
一つひとつ確認していきましょう。
アドレスが間違っている
アドレスが間違っている場合、飛距離が出にくいです。
また、アドレスが間違っているとショットが安定せず、「同じクラブなのに毎回飛距離が違う」という事態になる恐れがあります。
アドレスは鏡でまず確認してみて、わからない場合は、ゴルフスクールの講師や周りのゴルフ上級者にフィードバックをもらうといいでしょう。
スイングに問題がある
スイングに問題がある場合、飛距離が伸びにくいです。ミート率が下がったり、ヘッドスピードが出なかったりするからです。
鏡を見て確認してみて、不自然な点がないか確認してみましょう。また、アドレスと同じく、ゴルフスクールの講師や周りのゴルフ上級者にフィードバックをもらうといいでしょう。
打ちっぱなしで練習する場合、スイングが崩れていないかも確認して、1回1回丁寧に打つように心がけましょう。
クラブが自分に合っていない
クラブのシャフト重さ、硬さや長さ、ヘッドの形状が自分に合っていない場合、飛距離が伸びにくくなります。
例えば、シャフトの重さが軽すぎるとスイングが不安定になって、飛距離が出にくくなります。また、ヘッドが大きいとミスには寛容になる代わり、打球の細かいコントロールがしにくくなります。
最初は自分に合っていたクラブも自分のヘッドスピードの向上、クラブ自体の劣化によって、自分に合わなくなっている恐れがあります。
頻繁に買い替える必要はないですが、5年や10年も同じクラブを使っている場合は、クラブを確認してもよいでしょう。
今の自分に合ったクラブなら、飛距離も伸びやすくなる可能性があります。
ゴルフの飛距離を手軽に測る方法
「ゴルフの飛距離はどうやって測ればいいの?」と思っている人もいるでしょう。
ゴルフの飛距離を手軽に測る方法は、主に次の4つです。
- ヘッドスピード測定器を利用する
- シミュレーションゴルフを活用する
- ゴルフ用GPSナビを使う
- ゴルフ用レーザー距離計を使う
それぞれ解説していきます。
ヘッドスピード測定器を利用する
ヘッドスピード測定器は、スイングスピードから推定飛距離を測定できる優れモノです。
ボールを打たなくてもヘッドスピードが測れれば、推定飛距離を測定してくれるため、スペースがあれば室内でも練習でも活躍してくれるでしょう。
なお、ドライバーの場合、ヘッドスピードに5.5をかけると、飛距離が出せるとされています。例えば、ヘッドスピードが38m/sなら、38×5.5=209ヤードになります。
ヘッドスピード測定はインターネットのサイトで簡単に購入できます。自分のヘッドスピードや推定飛距離を知りたい人は、購入を検討してもよいでしょう。
ゴルフの練習場によっても設置されている場所があります。
シミュレーションゴルフを活用する
シミュレーションゴルフを使うことでもおおよその距離を測れます。
理由は先ほど紹介したように、ヘッドスピードがわかれば、推定飛距離を求められるからです。
家や会社の近くにシミュレーションゴルフができるところがある人は、ぜひ活用しましょう。
ゴルフ用GPSナビを使う
「実際にボールがどのくらい飛んだのかを知りたい」という人には、ゴルフ用GPSナビを使うといいでしょう。
ゴルフ用GPSナビは腕時計のように手に巻いて使用するデバイスです。機種によってはボールの位置を記録してラウンドをしたときに、何打目が何ヤードの飛距離だったかを記録できます。
実際のラウンドの飛距離を知りたい人にはおすすめです。
ゴルフ用レーザー距離計を使う
ゴルフ用レーザー距離計で飛距離を測る方法もあります。コースや練習場にゴルフ用レーザー距離計を持っていきボールの距離を測ります。
ただし、飛距離がある場合、ボールが見えづらいため、近い距離の飛距離を測るのに適した方法です。レーザーは目に入ると危険なため、取り扱いには注意しましょう。
ゴルフボールの飛距離性能規制で自分の実力より重要になる
2023年12月8日にゴルフのルールを管理している米国ゴルフ協会とロイヤル・アンド・エンシェント・クラブは、2028年1月にボールの飛距離を制限する新ルールを導入すると発表しました。
これは飛距離が増加するとゴルフの持続可能性に影響するという考えからです。
実際、300ヤードを大きく超す選手が増えているため、一部のゴルフコースが対応しきれなくなっているという背景からです。
新ルールでは約55.5m/sのヘッドスピードで317ヤード以下になるボールの使用になります。
アマチュアでヘッドスピードが約55.5m/sを超える人は多くないですが、現在よりも飛びにくいゴルフボールが使われるようになるでしょう。
「練習をしなくても、飛びやすいゴルフボールで飛距離を稼げばいい」という時代は、終わりそうです。ゴルフボールに関係なく、自分の実力で飛距離を出せるようにしておくことが今後は重要になるでしょう。
なお、現時点でもゴルフの練習場のボールは練習用のボール(構造がシンプルな1ピース)のため、飛距離が出にくくなっている場合があります。
ラウンドでは2ピースや3ピースのボールを使うため、ラウンド用のボールに比べると飛びにくい場合があります。
ゴルフの飛距離の目安を覚えてプレイしましょう
ゴルフの飛距離の目安を覚えておくと、ラウンドに行ったときのプレイ戦略を立てやすくなります。
「距離を出したいため、アイアンではなく、ユーティリティを使おう」「この距離なら、このアイアンを使えば飛び過ぎを防止できる」というように、プレイの正確性が増します。
一度にすべての目安を覚えるのは大変なため、クラブも使いながら徐々に覚えていくとよいでしょう。
また、飛距離を伸ばしたい場合は、飛距離を伸ばす要素を意識したり、飛距離が出やすいクラブを使うようにしたりするのがおすすめです。
ゴルフの飛距離の目安を覚えれば、ゴルフをもっと楽しめるようになります。クラブを気持ちよくスイングしてみてはいかがでしょう。
なお、「一人で練習していても、なかなか飛距離アップしない」「短期間で飛距離を伸ばしたい」という人は、ゴルフスクールやプロのレッスンを活用するのも選択肢の一つです。
自分では気づきにくいアドレスやスイングの改善点をフィードバックしてもらえます。初心者には、基礎から学べるゴルフスクールがおすすめです。
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