アイアンの飛距離の目安は?伸ばし方や飛距離が急に落ちた原因を紹介
「アイアンの飛距離の目安ってどのくらい?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
アイアンはクラブの中でも使用頻度が高いです。アイアンの飛距離を伸ばしていくと、スコアも伸ばしやすいです。
そこでこの記事では、アイアンの飛距離の目安を紹介します。
アイアンの飛距離の飛距離の伸ばし方、飛距離が急に落ちた場合の原因もあわせてお伝えしていきます。
この記事を最後まで読めば、アイアンの飛距離に関して正しい知識を得られるでしょう。
アイアンの飛距離について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
アイアンの飛距離の目安は?
アイアンの種類ごとに飛距離の目安は変わります。この章では以下の3つの種類のアイアンの飛距離を紹介します。
- ロングアイアン
- ミドルアイアン
- ショートアイアン
アマチュアゴルファーの飛距離で記載しています。
自分の飛距離と比べて、自分が目安に届いているか確認してみましょう。
なお、同じ番手のアイアンでもヘッドスピードによって飛距離が異なるため、ヘッドスピード別でもまとめています。
ロングアイアン
ロングアイアンは1~3番を指す場合や、1~4番、1~5番を指す場合もあります。明確な基準は決まっていません。
ただし、1~2番は飛距離が出て使いやすいフェアウェイウッドが普及したことで、利用率が下がっている傾向があります。
そのため、表では3番手と4番手のアイアンの飛距離をまとめました。
男性 | 女性 | |||||
番手 | 遅い | 平均 | 速い | 遅い | 平均 | 速い |
3I | 160 | 175 | 190 | 100 | 130 | 160 |
4I | 150 | 165 | 180 | 90 | 120 | 150 |
ロングアイアンは長さがあるので、コントロールが難しく初心者には扱いにくいクラブとされています。
とはいえ、ロングアイアンを使えるように練習するとスイング技術が向上するでしょう。
スイングの正確性やヘッドスピードが求められるため、スイング技術を試したい人は、使いこなせるように練習してみてもよいでしょう。
ミドルアイアン
ミドルアイアンは5番~7番の番手のクラブを指すことが多いです。しかし、ロングアイアンと同じく、明確な基準はありません。
男性 | 女性 | |||||
5I | 140 | 155 | 170 | 80 | 110 | 140 |
6I | 130 | 145 | 160 | 75 | 100 | 130 |
7I | 120 | 135 | 150 | 70 | 90 | 120 |
その名のとおり、長すぎず短すぎずの中間的なクラブなので、ミドルアイアンを使いこなせるようになると、すべてのクラブを使いこなしやすくなるとされています。
特に7番アイアンは利用頻度も高いので、積極的に練習したいクラブです。
7番アイアンについては以下の記事で詳しくまとめています。
ショートアイアン
ショートアイアンはその名のとおり、シャフトが短いアイアンのことを指します。
短い距離に正確に飛ばすことを目的に作られています。
男性 | 女性 | |||||
8I | 110 | 125 | 140 | 65 | 85 | 110 |
9I | 100 | 115 | 130 | 60 | 80 | 100 |
シャフトが短いので、コントロールがしやすいのが特長です。
飛距離はキャリーだけ?ランを含む?
ゴルフの飛距離は、キャリーとランの合計で決めます。キャリーとランはそれぞれ以下を意味しています。
- キャリー:ボールが着弾した地点
- ラン:ボールが着弾した地点から転がった地点
ドライバーでは「20ヤードほどランをする」「アイアンは7~15ヤード程度」と言われています。
ドライバーは飛距離は出ますが、ランのことも考え、バンカーに入らないように考えてアイアンでショットしたほうが安全です。
なお、ランの距離は芝生の状態によって左右されます。そのため、芝生が濡れているか、乾いているかで転がる距離が変わります。
アイアンの飛距離の計算方法
アイアンの飛距離の計算方法は3番アイアンを基準にします。「ヘッドスピード×4.5」で求められます。また、番手が1つ上がるごとに10ヤードを引けば、各番手の飛距離がわかります。
ヘッドスピードが40m/sの人なら、3番アイアンは180ヤード(40×4.5)、4番アイアンは170ヤード(40×4.5-10ヤード)になります。
ただし、実際は風や芝生の状態で飛距離は前後します。
アイアンの飛距離を手軽に測る方法
「アイアンの飛距離を測るにはどうしたらいいの?」と思っている人もいるでしょう。
下記の方法なら手軽に飛距離を測れます。
- ヘッドスピード測定器を利用する
- シミュレーションゴルフを活用する
- ゴルフ用GPSナビを使う
- ゴルフ用レーザー距離計を使う
すべて使う必要はないため、自分に合った方法を選んでください。
それぞれ解説していきます。
ヘッドスピード測定器を利用する
ヘッドスピード測定器は、スイングスピードから推定飛距離を測定する機器です。
アイアンの場合、ヘッドスピードに4.5をかけると、飛距離が出せるとされています。例えば、ヘッドスピードが40m/sなら、40×4.5=180ヤードほどになります。
ボールを打たなくてもヘッドスピードが測れれば、推定飛距離を測定してくれるため、室内の練習でも飛距離を測れます。
ヘッドスピード測定器はゴルフショップやインターネットで購入可能です。手軽に飛距離を測りたい人にはおすすめです。
なお、ゴルフ練習場によっては、ヘッドスピード測定器が設置されている場所があります。
シミュレーションゴルフを活用する
シミュレーションゴルフでもヘッドスピードがわかる機種なら推定飛距離を測定できます。
シミュレーションゴルフの機種によっては、ヘッドスピード以外の弾道やコースも測れるため、とても便利です。
ゴルフ用GPSナビを使う
ゴルフ用GPSナビは、GPSを使ってボールの位置を測れます。
ゴルフ用GPSナビは腕時計のように手に巻いて使用する機器です。ラウンドのときにボールの位置を記録し、何打目が何ヤードの飛距離だったかを記録できます。
実際のラウンドのドライバーの飛距離を知りたい人には、おすすめです。
ゴルフ用レーザー距離計を使う
コースや練習場にゴルフ用レーザー距離計を持っていきボールの距離を測ります。
ただし、ドライバーの飛距離がある場合、ボールが見えにくいため、正確な距離を測るのは難しいかもしれません。大まかな飛距離を測りたい人におすすめです。
また、レーザーは目に入ると危険なため、ゴルフ用レーザー距離計の取り扱いには十分に注意しましょう。
使用する際には、他のプレイヤーの邪魔にならないように利用しましょう。
アイアンの飛距離に影響する3つの要素
「アイアンの飛距離をアップさせるにはどうしたらいいの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
飛距離をアップさせる方法をお伝えする前に、アイアンの飛距離に影響する3つの要素を覚えておきましょう。
- ミート率
- ヘッドスピード
- クラブ
順番に解説していきます。
ミート率
ミート率とは、ボールにどのくらい力が伝わったかを表す数値です。
ミート率を高めるためには、ボールの芯を正確に打つことが重要です。詳しい方法は後述します。
ヘッドスピード
上でもお伝えしたとおり、ヘッドスピードは飛距離に関係(「ヘッドスピード×4.5」)するため、ヘッドスピードを上げるほどボールが飛びやすくなります。
ヘッドスピードが1m/s上がるごとに4.5ヤード飛距離が増える計算です。ヘッドスピードを上げる方法も後述します。
クラブ
クラブも飛距離に大きく関係します。
飛距離の出やすいアイアンを使うと、ミート率やヘッドスピードが同じでも飛びやすくなります。
アイアンの飛距離を伸ばす方法
アイアンの飛距離を伸ばす方法は、主に以下のとおりです。
- フックグリップで打つ
- 片手で打つ
- ダウンブローを意識する
- 筋肉トレーニングや柔軟体操をおこなう
それぞれ解説していきます。
フックグリップで打つ
フックグリップは左手をクラブに被せるように握る方法です。別名で「ストロンググリップ」とも呼ばれています。
フックグリップで打つことで、フェースが開くのを防ぎ、弾道が安定しやすくなります。
片手で打つ
練習のときに片手で打つのもおすすめです。片手で打つことで手打ちにならず、全身を使って打つ感覚を身につけられます。
片手スイングをする場合は、利き手の反対側でクラブを持って、スイングをしましょう。
最初は素振りをして、慣れてきたら実際にボールを打ちましょう。練習を重ねると両手で打った際の飛距離が伸びるでしょう。
ダウンブローを意識する
ダウンブローで打つと打球が安定しやすいです。ダウンブローとは、スイングの最低点がボールの前にくる打ち方です。
ダウンブローを意識することで、ボールの手前の地面を叩いてしまうダフリを予防できます。
筋肉トレーニングや柔軟体操をおこなう
筋肉トレーニングや柔軟体操をおこなうことで、ヘッドスピードを上げることが期待できます。
また、ラウンドが長くなってもヘッドスピードを落とさずに回れるようになるでしょう。
ゴルフ向けの筋トレのやり方は、以下の記事を参考にしてください。
アイアンの飛距離が変わらない原因
アイアンの飛距離が変わらない原因は、以下のとおりです。
- アドレスが間違っている
- スイングが間違っている
- 下半身の筋肉が使えていない
- ダウンブローで打てていない
- クラブが合っていない
自分ではなかなか気づきにくいので、周りの上級者に確認をしてもらったり、ゴルフスクールのレッスンに参加したりして、フィードバックをもらうといいでしょう。
特に初心者は、早めに対処したほうが変なクセが付く前に直せるため、おすすめです。
なお、クラブについては、独学で購入するのではなく、上級者の人やお店のスタッフにアドバイスをもらって選ぶのがおすすめです。
初心者は遠慮してしまうかもしれませんが、お店でクラブのフィッテイングをさせてもらうと、自分に合うアイアンを選びやすくなります。
アイアンの飛距離が急に落ちた原因
中には、「アイアンの飛距離が急に落ちた……」という人もいるでしょう。考えられる原因は主に以下の3つです。
- スイングが変わった
- ヘッドスピードが下がった
- クラブが合わなくなった
それぞれ解説していきます。
スイングが変わった
スイングのやり方を変えたことにより、ミート率やヘッドスピードが悪化して飛距離が出なくなった恐れがあります。
間違ったスイングをした場合、どれだけ頑張っても飛距離は落ちるので、スイングの改善が必要です。
自分のスイングが変化していないか、一度鏡の前で確認してみるといいでしょう。
ヘッドスピードが下がった
スイングが同じでも、ヘッドスピードが下がった場合、飛距離が落ちてしまいます。
ラウンドを回っているときや打ちっぱなしで飛距離が出なくなった場合、疲労によってヘッドスピードが落ちているのが原因かもしれません。
ヘッドスピードを落とさないためには、事前に筋力トレーニングや柔軟体操をおこなって身体を鍛えることが重要です。
クラブが合わなくなった
クラブが合わなくなった場合も飛距離が落ちてしまいます。
もしかするとヘッドスピードが上がったのに、軽いクラブを使い続けているからかもしれません。
クラブが軽いとスイングが安定せず、芯に当たりにくくなります。また、ヘッドスピードが速い人は、硬めのシャフトの方がいいと言われています。
ヘッドスピードが上がった人やクラブを5年以上変えていない人は、一度クラブを見直してみてもいいでしょう。
ゴルフレッスンを活用するのもおすすめ
「アイアンの飛距離を短期間に伸ばしたい」と考えているなら、ゴルフレッスンを活用するのもおすすめです。
コーチから自分ではなかなか気づけない改善点や方法を教えてもらうことができます。
「独学で練習してもなかなか飛距離が伸びない」という人は、一度ゴルフレッスンを体験してみてはいかがでしょうか。
ゴルフレッスンの体験については、以下の記事で詳しく解説しています。
アイアンの飛距離を伸ばしましょう
アイアンはゴルフで頻繁に使うクラブです。
そのため、アイアンの飛距離を伸ばすことで、ゴルフのスコアを伸ばしやすくなります。
クラブの性能に頼ることなくアイアンの飛距離を伸ばせれば、自分のイメージに近い打球を打てるようになり、ゴルフがもっと楽しくなります。
アイアンの飛距離はすぐには伸びないかもしれませんが、根気よく練習を続けて徐々に伸ばしていきましょう。練習を続けていけば、アイアンの飛距離も伸びていきます。
中には、プロゴルファーのようにドライバー並の飛距離をアイアンで出せるようになる人も出てくるかもしれません。
ラウンドを楽しく回るためにも、アイアンの飛距離を伸ばす練習を始めてみてはいかがでしょうか。
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