ライ角とは?適正な角度の調べ方や調整方法を初心者にもわかりやすく紹介
「ライ角って何?」と思っている人もいるでしょう。
正確なショットを打ちたい場合は、ライ角のことを覚えておいたほうがいいです。あまり意識されませんが、ライ角はとても重要な要素です。
この記事では、ライ角について解説していきます。最後まで読めば、ライ角に対して正しい知識を得られるでしょう。
ライ角について正しく理解したい人は、ぜひ参考にしてください。
ライ角とは?
ライ角とはクラブのソールと地面に置いた際の「シャフトと地面の角度」のことを指します。
クラブが長いほど、ライ角は小さくなります。
ライ角には以下の種類があるため、覚えておきましょう。
- ライトアップ:トゥ側が浮き上がっている状態。ヒールが左向きに飛び出す。
- フラット:ヒール側が浮き上がっている状態。ヒールが右向きに飛び出す。
※ソールの先端部分を「トゥ」、クラブのネック部分を「ヒール」と呼びます。
ライ角は以下のようになります。
- 一般的なクラブ:ライ角は60度前後
- ライトアップ:60~62度程度、引っ掛けが出やすい
- フラット:56~58度程度、スライスが出やすい
クラブを選ぶ際には、ライ角を意識しましょう。クラブの中には、ボールのつかまりをよくするために、はじめからライトアップ気味に設定されているものもあります。
引っ掛けについては、以下の記事でも解説しています。
また、スライスについては、こちらの記事を参考にしてください。
トゥダウン現象を覚えておきましょう
ライ角に関連して覚えておきたいのが、「トゥダウン現象」です。
トゥダウン現象とは、スイングの際に遠心力により、ヘッドが先端部分であるトゥ側に下がる現象のことです。
トゥダウン現象を加味すると、適切なライ角は、アドレスをしたときにクラブヘッドが2~3mm浮いた状態がいいと言われています。
なお、実際のラウンドでは、平坦な場所でショットできることの方が少ないため、ライ角が1度くらいズレても問題はないでしょう。
3度以上ズレていると、デメリットが出る場合があります。詳しくは次の章で解説します。
ライ角が合っていない場合のデメリット
クラブを選ぶ際にライ角を気にしない人は、意外と多いようです。
しかし、ライ角が合っていないと以下のようなデメリットがあります。
- 飛距離が伸びにくい
- ボールをコントロールしにくい
- アドレスに変なクセが付く恐れがある
それぞれ解説していきます。
飛距離が伸びにくい
クラブは正しいライ角でスイングをした場合に飛距離が出るように設計されています。しかし、ライ角が合っていないと、ボールの芯に当たらないためミート率が下がり、インパクトの際のパワーがボールに伝わりにくくなります。
また、スピンもかけにくくなります。ボールの飛距離を伸ばすためには、バックスピンをかけて、ボールに「揚力(ようりょく、上昇する力)」を働かせたほうが有利です。しかし、ライ角が合っていないとバックスピンをかけにくくなります。
インパクトでロスをしてスピンもかけにくいため、ライ角が合っていないと飛距離が伸びにくくなります。「なぜか飛距離が伸びない」と思うかもしれません。
また、ライ角が合っていないとクラブの番手どおりの飛距離で飛ばなくなるため、ラウンドの攻略もしにくくなります。
ボールをコントロールしにくい
ライ角が合っていないと、スライスや引っ掛けやスライスが出やすくなります。
そのため、「狙った方向に飛ばない」という事態になる恐れがあります。
「自分の狙った方角に飛んでいってくれない」という状態が続くと、ストレスを感じることもあるでしょう。
特定のクラブだけ引っ掛けやスライスが出る場合は、そのクラブのライ角がズレているのかもしれません。
アドレスに変なクセがつく恐れがある
ライ角が自分に合っていないと、正確にスイングをしてもボールが真っすぐ飛びにくくなります。
そのため、ライ角ではなくアドレスを調整してボールを真っすぐ飛ばせようとして、アドレスに変なクセがついてしまうかもしれません。
アドレスに変なクセがつくと、「ドライバーは真っすぐ飛ぶけど、アイアンは真っすぐ飛びにくい」という状態になる恐れがあります。
また、変なクセがついた場合、正しいライ角のクラブを使用した場合に「逆に打ちにくい」と感じる恐れがあります。これは、ライ角が合っていないクラブでアドレスをし続けていたためです。
ライ角が的確な場合のメリット
逆にライ角が的確な場合は、次のようなメリットを得られます。
- 飛距離を出しやすくなる
- ボールをコントロールしやすい
- 正しいアドレスができる
- 打感がいい
順番に解説していきます。
飛距離を出しやすくなる
ライ角が正確な場合、フェースがボールに対して正確に当たるため、ミート率が上がります。
また、スピンもかけやすくなるため、飛距離が上がります。安定した打球を打てるため、風の影響を受けにくいです。
ライ角を正確にするだけで、飛距離が10ヤードや20ヤード伸びることもあります。また、クラブの番手どおりの飛距離を出しやすくなります。結果的に、ラウンドのスコアも伸びやすくなります。
ボールをコントロールしやすい
引っ掛かりやスライスが起きにくいため、ボールをコントロールしやすくなります。自分の狙った方向に打球を飛ばしやすくなるでしょう。
スピンをしやすくなる
スピンがをかけやすくなることで、ボールに「揚力(ようりょく、上昇する力)」が働き、飛距離が伸びやすくなります。
正しいアドレスができる
ライ角が合っていると、正確なアドレスをすれば、ボールが真っすぐ飛びやすいです。そのため、変なクセがつかずに、正確なアドレスをしやすくなります。
逆にアドレスが間違っていると、ボールが真っすぐ飛ばないため「アドレスが間違っている」と気づきやすくなります。
打感がいい
ライ角が合っているクラブなら、打感がいいです。
これは、クラブのヘッドが正確にボールに当たるため、手ごたえや打球音がよくなるためと言われています。
打感がいいため、ボールを打った後に「気持ちがいい」と感じやすくなるでしょう。
適正な角度の調べ方
「適正な角度の調べ方はどうしたらいいの?」と思っている人もいるでしょう。
- ソールの傷を見る
- ディボット跡を見る
- ショットマーカーを使う
- 10円玉を使う
- ゴルフショップで確認する
すべて試す必要はありません。やりやすいものから実践してみましょう。
ソールの傷を見る
ソールの傷の具合からライ角が合っているかを調べられます。
- ヒール側、トゥ側も全体的に均一の長さで傷付いている場合は、適正。
- ヒール側の傷がトゥ側に比べて深い場合、ライ角がライトアップ側にズレている。
- トゥ側の傷がヒール側に比べて深い場合、ライ角がフラット側にズレている。
傷が均一についていないのにボールが真っすぐ飛んでいる場合は、不自然なスイングになっている可能性があります。
傷がわかりにくい場合は、クラブにマジックで着色したり、テープを貼ったりしましょう。
ディボット跡を見る
ボールを打った後にできるディボット跡(芝生の削れ)を確認しましょう。
ソール幅のディボット跡ができていれば、適正なライ角だといえます。ディボット跡が小さくえぐれていると、ライ角がズレている恐れがあります。
ショットマーカーを使う
ゴルフショップで購入できるショットマーカーを使う方法です。
ジョイントマーカーをクラブに装着した状態でボールを打つと、ジョイントマーカーに色が付くため、ライ角を調べられます。
ショットマーカーは、1,500円~2,000円程度で購入できます。ライ角だけでなく、クラブのどこで打球を打っているのか確認できる便利なアイテムです。
10円玉を使う
トゥダウン現象がおこるため、適切なライ角はアドレスをしたときにクラブヘッドが2~3mm浮いた状態がいいとされています。
クラブヘッドのトゥ側に10円玉が2枚入れば、適正なライ角と言えます。
10円玉との間に空間があればアップライト、10円玉がうまく入らない場合はフラット気味です。ただし、クラブの形状によっては、ライ角が正確でも、10円玉がうまく入らないこともあります。
ゴルフショップで確認する
ゴルフショップによっては、フィッテイングの際にクラブのライ角を測定できる場合があります。
例えば、ライ角が65度ならライトアップにズレており、ライ角が57度ならフラットにズレています。
「自分にあったライ角を調べたい」という人は、ライ角が測定機器できるゴルフショップでフィッティングをすることをおすすめします。ゴルフショップによっては、無料でライ角を測定してくれます。
また、新しいクラブを購入する際は、遠慮せずにフィッティングをさせてもらい、クラブのライ角が自分に合っているか確認するようにしましょう。
ライ角の調整方法
「ライ角はどうやって調整したらいいの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
ドライバーやユーティリティの中には、「カチャカチャ」と呼ばれるライ角の調整機能が付いています。このカチャカチャを操作すればライ角を調整できます。
スライスが出るからアップライト気味、フックが出るからフレットに、とその日の状況に合わせて微調整が可能です。
なお、カチャカチャを使うと、ライ角だけでなく、ロフト角とフェースアングルも変わります。ライ角をアップライトにすると、ロフト角は大きくなり、フェースアングルは左を向きます。
アイアンやウェッジなどのクラブも「軟鉄素材(フォージド)」であれば、後から調整が可能です。
ゴルフショップによっては、1本あたり500円からライ角の調整をしてくれます。そのため、クラブを買い替えるよりも安く、ライ角が合ったクラブを使えるようになります。
なお、軟鉄素材のクラブは使っているうちに、ライ角が変わることがあるため、半年から1年ごとに調整をするとよいでしょう。
ライ角が調整できるクラブであれば、ライ角を調整しましょう。
なお、ウッドやユーティリティーは、クラブの形状からアイアンに比べるとライ角の影響は少ないとされています。これは、ウッドやユーティリティーのヘッドが丸みを帯びており、多少のズレにも対応できるからです。
逆に、アイアンはライ角の影響を大きく受けるため、調整することをおすすめします。
ライ角が調整できないクラブもある
接着式やチタン製やステンレス製のクラブの場合は、自分でライ角を変更できません。他にもマレージング鋼、クロムモリブデン鋼などの硬い金属を使っているクラブは調整が不可能です。
身長が極端に低い(高い)、手の長さが極端に短い(長い)などでない限りは、メーカーが設定したライ角のまま使ってもいいでしょう。
メーカーが多くのゴルファーが打ちやすいように設計されているため、よほど身体的な特徴がない限りはそのまま使えるはずです。
ただし、ライ角を調整をしたほうがスコアは伸びやすくなります。
また注意したいのは、中古のクラブを買った場合、前のオーナーがライ角を調整していたり、使用しているうちにライ角がズレていたりする恐れがあります。
なお、新品のクラブでも、まれに個体差でズレている場合があるため、注意が必要です。
ライ角が合っているかどうかは、上で紹介した方法で確認してみましょう。
ライ角を意識してスコアを伸ばしましょう
クラブを選ぶ際に見落としがちなライ角ですが、自分に合ったライ角に調整すれば、飛距離が伸びたり、ボールをコントロールしやすくなったりとメリットが多いです。
今までライ角を気にしてこなかった人は、ライ角を意識して調整すれば、スコアアップを期待できます。「スコアを伸ばしたい」「もっと上達したい」と思っている人は、ライ角を意識してみましょう。
ただし、自分に合っているライ角のクラブは、自分ではなかなか選びにくいです。
そのため、「どのライ角が自分に合っているのか自信がない」「自分にぴったりなライ角を選びたい」と思っている人もいるでしょう。
そんな人は、ゴルフスクールやプロのゴルフレッスンを受けてみましょう。
ゴルフスクールではライ角について質問ができます。また、プロのレッスンでは自分に合っているライ角について、プロの立場から具体的に指導してもらえるでしょう。
まずはゴルフスクールを検索してみてください。
自分に合ったライ角で、より気持ちよくゴルフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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